ムッキーの初老日記
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盂蘭盆会。通称「お盆」。
なにそれ?夏休みのこと?里帰りする日?という人が多いだろう。
でも家族を亡くした者にとって、お盆は特別な日だ。
オットは13年前に末の弟を亡くしている。私にとっては義弟だ。
生きていれば今年で30歳になるはずだった。
今でも、彼を思い出す。
私達が結婚する直前に16歳で逝ってしまった義弟。
可愛い少年だった。兄に似ず本当に美少年だった。
一人っ子の私は、こんな可愛い子が義弟になる事が嬉しかった。
あちこち連れまわそう、何でも買ってあげちゃおう!なんて
初めて兄弟を持つ喜びを味わっていた。
でも私の弟になることなく、彼は逝ってしまった。
それから今日まで、一日でも彼を忘れたことはない。
姑も、オットも、もうひとりの弟も、そして私も、
耐え難い喪失感を内側に抱えて今日まで来た。
彼がいなくなってから、盂蘭盆会は私達家族にとって何よりも大切な行事となった。
特に姑は盆にこだわる。
亡き末息子のため、出来ることは全てしてあげたいと言う母心だろう。
こだわるあまり、この時期少し暴君になる事もあるが
逆らわず、姑のやりたいようにさせてあげるのも、亡弟の供養と思う。
堤燈や灯篭をすべてしまい、今年も盂蘭盆会が終わった。
また来年、帰ってきてね。ももちゃん。
◇◆オッサン君の独り言◇◆
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ムッキー
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