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2004年06月16日(水)   ロリヰタ。/嶽本野ばら

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ゆるされぬ僕達の想いをつないでくれるのは携帯メールだけだった。(帯より抜粋)
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これぞ野ばらさま。
イメージどおりと言うとおこがましいですが、私のもつ野ばらさまのイメージどおりの小説でした。
でも、この小説の「僕」が野ばらさまご本人だとは、決して思ってはいません。そこまでドリーマーではありませんので。
「君」が「僕」を「王子たま」と呼びます。私もひっそりと野ばらさまを「王子たま」と呼ばせていただきます。
もうひとつ収録されている書下ろしの「ハネ」。
これ、いままで読んだ野ばらさまの小説の中で、私としてはベスト。
metamorphose temps de filleのお洋服に真っ白い羽を背負った「私」が表参道に露店を出していたら、私も足を止めてしまうかもしれません。



「(略)気持ちって、言葉なんかじゃ、半分も伝わらないの。(略)何かを伝える為に言葉はあるけど、でも言葉だけじゃ気持ちは少ししか伝えられなくて、だから好きになると、手を絡いだり、抱き締めあったり、キスしたりしたくなるんだと、思う」


嶽本野ばら:ロリヰタ。,p.156-158,新潮社.
















ゆそか