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2004年02月11日(水)   マリア様がみてる ウァレンティーヌスの贈り物(後編)/今野緒雪

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バレンタインデーに思わず口走ってしまった「私とのデート券」。かくして祐巳は祥子さまとデートすることになった。
その日は、白と黄薔薇のつぼみたちもカードの発見者とデートをしており、それをスクープしようと新聞部・写真部までも同じ街に…。
せっかくのデート、見つからずに楽しく過ごしたい!
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マリみて第6弾。
バレンタインというと、私の高校でも密かにということもなく公然とチョコのお渡しや交換がありました。
ただし、全く面識のない子からは受け取ってもらえないっていう暗黙の了解のようなものがあったので、同じ部活であることに優越感を感じたりしたものです。
私も、1年のときに3年の憧れの上の方(先輩とはあまり言わないのがN高校風)に手作りしました。そんな懐かしいことが、これを読んで急に思い出されました。



祐巳は何だかまた嬉しくなって、
「お姉さま」
駆け寄って、買い物袋を持った手にしがみついた。なぜかわからないけれど、突然、そうしてみたくなったのだ。
「何なの」
「私、お姉さまと一緒に過ごせて、今すごく幸せです」(略)
「重いわよ」
そう言いながらも、祥子さまは祐巳が絡めた手を振りほどかなかった。


今野緒雪:マリア様がみてる ウァレンティーヌスの贈り物(後編),p.139-140,集英社.















ゆそか