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2004年01月18日(日)   永遠の出口/森絵都

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いろいろなものをあきらめた末、ようやく辿りついた永遠の出口。私は日々の小さな出来事に一喜一憂し、悩んだり迷ったりをくりかえしながら世界の大きさを知って、もしかしたら大人への入口に通じているかもしれないその出口へと一歩一歩、近づいていった。時には一人で。時には誰かと。(帯より抜粋)
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久々に小説を読んだので、もう一字一句一文が沁みるようでした。リハビリの一冊にこの本を選んでほんとによかった。
この本は、9作の連作短編で主人公の成長(小学3年生から高校3年生まで)を追ったもの。
この主人公はごくごくどこにでもいるような子で、それ故に過去の自分とかぶるところがいくつもあったりするのです。読みながら、そうそうなんて頷きつつ、でも傍から見ると相当イタいなぁなんて考えたりもしてしましました。
今まで読んだ森絵都さんの本は、若い頃(15歳くらいまでかな)に読むべしと私は思っていたのですが、これは別。20代、30代と過去の自分を振り返ることができるようになってから読むほうがよいかと。
痛々しい幼い自分が、ちょっと微笑ましかったり可愛く思えたりします、きっと。



「でも、心配すんなよ。俺たちも来年は必ずどっかにいるんだから。今はなんにも決まってなくても、いやでも、どっか遠くにいるんだからさ」
「遠くに?」
「おう。だって、宇宙は膨張してるんだぜ」


森絵都:永遠の出口,p.281,集英社.















ゆそか