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2003年11月28日(金)   スカート/榎本ナリコ

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女であることを不自由に思う葉子、男であることを不自由に思う花(花田♂)、自分のセクシュアリティに疑問を持たない幹。3人の関係は、それぞれが「好き」と口にしたときから崩れ始める。
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タイトル買いをしてしまったのですが、予想以上に深くて重くて、感じるものの多い作品でした。
セクシュアリティの問題はとても難しいです。でも、それぞれが自分のセクシュアリティを持ち、他者のセクシュアリティを受け入れることのできるような社会になればいいのにな、と思います。
この話の中で、幹がスカートをはいて街中を走ります。それが、とっても自由で束縛のない姿に見えて、スカートをはくまでに、彼が葉子と花のそばで何を思ってきたのかとか、ふたりへの想いの葛藤を考えると泣きそうになりました。
榎本さんの他作品も読もうかと思います。



「フシギだな。キスって。
ヘンだよな。口と口、くっつけるなんてさ。
何にもなりゃしないのに………
なのに、心にいちばん近いとこ、くっつけた気がするよ……」


榎本ナリコ:スカート,p.97,小学館.















ゆそか