ブックス
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2003年06月21日(土)   しずるさんと偏屈な死者たち The Eccentric Dead in White Sickroom/上遠野浩平


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「ねえ、よーちゃん――この世界には不条理としか思えない謎がいくつもあるわね?」
しずるさんはそう言うけれど、私には彼女こそ、この世で一番謎めいてみえる――何年も病床にありながら、とても綺麗で、この世の誰よりも聡明で――どんな不可解なおぞましい殺人事件の数々も彼女の前では只のごまかしになってしまう――(裏表紙より抜粋)
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著者の名前にひかれて、明らかに対象年齢外と思われる文庫を買ってしまいました。
で、読んで思ったこと、やっぱり対象外…。
ちょっと乙一氏にも近いかんじの話でしたけど、上遠野氏にしては軽いかんじでした。



「(略)人が人を殺すときというのは、その段階で既に失敗をしているということなのよ。(略)つまり殺人というのは、基本的には失敗の埋め合わせであり、自分の怠惰をごまかそうっていう姑息なものなのよ」


上遠野浩平:しずるさんと偏屈な死者たち The Eccentric Dead in White Sickroom,p.29-30,富士見書房.






ゆそか