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2003年05月25日(日)   ネバーランド/恩田陸


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舞台は、伝統ある男子校の寮「松籟館」。冬休みを迎えた多くが帰省していく中、事情を抱えた4人の少年が居残りを決めた。ひとけのない古い寮で、4人だけの自由で孤独な休暇が始まる。そしてイブの晩の「告白」ゲームをきっかけに起きる事件。日を追うごとに深まる「謎」。やがて、それぞれが隠していた「秘密」が明らかになってゆく。(裏表紙より抜粋)
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文庫化をずーっと待っていた作品。
待っててよかった。やっぱりおもしろかったです。
恩田氏は「当初、『トーマの心臓』をやる計画だった」とあとがきで書かれていますが、確かにそんな感じもするかも。
ノスタルジックで、どこか排他的で、ストイックで。
伝統ある男子校の寮ってだけでも、にやっとしてしまうのに、あの4人はおいしすぎ。



「(前略)今の俺にはここしかない。俺の世界はここだけだ。俺は、こいつらと一緒に、ここで毎日飯食って暮らしてるんだ。これは、俺のだ。あんたたちのじゃない。(略)」


恩田陸:ネバーランド,p.150,集英社.






ゆそか