++ ――ほんの一泊の小旅行だった。 絵の師匠と、ちょっと出雲に出かけただけだったのだ。今夜はもう天本に会える。一晩離れていただけで恋しくてたまらない天本に、今夜はもう会える。そう信じて疑わなかった。 ところが――敏生が戻ってみると、我が家は無人だった。その異様な雰囲気に敏生は戦慄した。式神の存在すら感じられない。天本は、いったいどこに消えてしまったのか。(表紙折返しより抜粋) ++ だんだんじれったくなってきます、このシリーズは…。早くがつんとやっちゃって(←何をだ)かたをつけちゃえって思ってしまうんですが。これってダメ読者ですか?
「(略)自分の弱さを知っている人は、いつかきっと強くなれる……(後略)」
椹野道流:琴歌奇談,p.244,講談社.
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