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2003年03月15日(土)   ブギーポップ・スタッカート ジンクス・ショップへようこそ/上遠野浩平


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君にはツキがあるかい、それとも万事うまくいかない感じかな? 変なジンクスがつきまとい、何をしていいか分からないって経験はないかな? だが逆に、ジンクスを自由に身につけることができるとしたら、その人間は運命を我がものにできるということになるのかも知れない。君は運命を手に入れたら何をするだろうか……街の奇妙な店が売るものは、人に楽しみと不安を等価に与え、何処とも知れぬ場所に導くだろう。だが、その先に待っているのは口笛を吹く死神で――運命を操ろうとする者たちと、それを眺める者と、それを断ち切る者たちが奏でる断音符(スタッカート)だらけの耳障りな交響曲が悪夢と未来を同時に歌う――。(表紙折返しより抜粋)
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久しぶりのブギーさんの新刊。
このシリーズ、主人公がブギーさんではないわけで(おそらく)、話の視点も次々に変わります。それが特徴と言えば特徴なのかな。でも、このシリーズは登場人物が多いので、その方がそれぞれのキャラクタを理解しやすいのかも。
このシリーズ、本当に大勢のキャラクタが出てきて、以前に登場したキャラクタがちろっと名前だけ出てきたり、微妙に絡んできたりするのが楽しみなのです。今回も、一度だけ「フォルテッシモ」の名前が出てきたのに、にやっとしてしまったり…。
ジンクスのお話なわけですが、私、確実に当たるジンクスって知らないんですよね。なので、ぜひジンクス・ショップには行ってみたいです。
さてさて、シリーズ次巻はいつでしょうか。



「適当よ。そうでなきゃ支離滅裂だわ。もしこの世を支配している神さまみたいな黒幕がいるとしたら、そいつはよっぽどの根性曲がりか、それとも―――そいつ自身もきっと途方に暮れているんだわ」


上遠野浩平:ブギーポップ・スタッカート ジンクス・ショップへようこそ,p.148,角川書店.






ゆそか