妄想暴走オタク日記


2004年09月14日(火) 8年目の真実。?☆

▼23:53


今日はふと、暗黙の了解ってなんだろう、と考えまして。
いや人付き合いにおいて、役割分担ってそれなりあるじゃないですか。それは口に出して言うわけでなく、気がついたらそういう流れになってる的な。例えばその暗黙的立場が本人の望まない場所だったらどうなるんだろう?とか。あんまりどうでもいい話なんですけどまぁそんなキッカケで、要するに今の横雛の立ち位置を本人達が(もしくは片方のみが)望んでいなかったらどうなるんだろう?もし雛が横を嫌いだったらどうなんだろう?と飛躍しまして(笑)いや正直途中で不毛だなぁと思うには思ったんですが、なんとなくで書いてみたのでまぁ、載っけてみたいかなと思います。(書いたのかよ)(ツッコミ)

要するに、そうなってしまえば横は、雛に対して立ち向かうしかなくなるんじゃないかなとか。そうなった時の横山さんがどうなるのかちょっと、想像して見たいかなとか。実は打ってる途中で一度誤ってさっぱり消してしまいまして、まぁその時点でやめとけばよかったんですけど(笑)ヤル気が持続してしまったのでまぁ。何でしたら一行目から各自続きを書いて頂きたいくらいなんですけども(笑)。嫌いやった、と逆に告られた横山さんは、一体どうする(どうなる)と思います?って誰に聞いてるのって話です。しかもなんだ今日のこの文章。(迷ってるなー)(笑)

でもこれ、雛ちゃん横ちょ時代なら結構、ありかもしれないなぁと思ったり…
8年とか書いてシモテますけど(笑)(うっかりだ!)







 「俺はずっと、おまえのことなんか大嫌いやった!」
 
 悲鳴のような村上の声が、鋭く横山を射た。
 悲しくて流す涙より悔しくて流れる涙の方が、余程切実に澄んでいるということを、横山は初めて知った。今、目の前でぼたぼたと涙を落とす村上の、その美しさに目を奪われる。
 かける言葉を失くし、無意識に伸びた手を脊髄反射で振り払われる。追いやられた手の痛みはそのまま、村上の嫌悪なのだろうと思った。
 いつからそうだったのだろうと思う。
 一体いつから。
 8年近くもの間一緒にいて、いつからか、それは役割分担なのだと思っていた。それはそれぞれのキャラクターによる適材適所なのだと思い込んでいた。勝手気侭に振舞う自分のフォローをして回るのは、村上の役目なのだと奢っていた。だってまるで村上は嫌がる素振りも見せず、愚痴も言わず、ずっと隣にいたから。その本心を明かさず、その秘めた内心をひた隠しにして、村上は、そこにいたのだ。その村上の悪意を知らず、ただわがままに、傲慢に生きた自分を村上は憎んでいたのかも知れない。8年もの間、そのことに気付かなかった自分は、どれほど滑稽だっただろうか。その罪深さにぞっとする。
 呆然と見遣る横山をぎっ、と睨み上げる大きな目が、許さないと言っていた。
 「ずっと…おまえが嫌いやった」
 搾り出すように告げる声はただ真剣で、泣きたくなるほどに。
 そこで初めて横山は、自分が泣き叫びたいと思っていることに気が付いた。その事実にまた、呆然とする。
 「…すまん」
 口をついた謝罪は、何に対する罪だったのか。無神経だった自分に対して?そうやって村上を傷つけたことに対して?それとも、8年間の全てに対して?
 「すまん、」
 「…謝って欲しいわけとちゃうわ…」
 止まらない涙を頬に流しながら、言った村上は、その眼で横山を全否定する。その拒絶を見て取って、分からないわけではないのに横山は、けれど反対に、懸命に村上のその手を掴んだ。逃れる背中を夢中で抱き留める。嫌がって暴れる体を絶対に離さないと思った。
 「……にすんねん、離せや!」
 冗談ではなく嫌悪で尖る声に、傷付いて血を流しながら、それでも必死で抱き締めた。今、手放したら取り返しがつかなくなると、それは確信的にそう思ったからこそ、死んでも離さないと誓う。
 「すまん…、悪かった」
 何故、離さないと思うのだろう、横山は考える。
 面と向かって拒絶された相手を、好き好んで追うほど自分は酔狂な性格をしていないはずだった。それが今、全身全霊で村上を、繋ぎ止めているのはなぜだろうと思う。
 「ごめんな。嫌ってくれてもええよ。せやけど、お願いや。嫌いでおってもええから。お願いやから、俺のこと好きになって」

 恐らくそれが、8年分の本音だったのだと思った。



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