A Will
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2005年01月30日(日) 女悦。

月が綺麗でした。

手を伸ばせば触れそう、と思って、
手に入ったら食べたい、と思ったのです。


だから手を伸ばしたら、その手を握られました。
冷たい手でした。
私には月と同じくらい綺麗に見えました。


ただ、それだけでした。



私、眠たかった。
私、疲れてた。

もうやめて、と言ったら口を塞がれました。
それが、ものすごく優しくてびっくりしました。
おとなしくしていようと決めたのです。



声が。誰の声だかわからなかった。
私の声でした。

あぁ、こんな声も出せるのだと笑いたかった。



笑いたくて、笑いたくて、でも私泣いていました。

月が綺麗だった。
手が冷たかった。
とても優しかった。

だから、私、泣いていました。



それが、私の初めて知った悦びでした。


まつり |MAIL

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