A Will
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げ。と隣にいた彼が呟いた。
「どうしたの?」
「ん?んん〜。字を間違えた。妻って毒に似てない?」
妻。
毒。
まぁ・・・確かに。ちょっとは。
「「僕の妻になってください」って書こうと思ったんだけどな」
「それプロポーズ?」
「うん」
だったら、間違えるなよ。妻と毒。
「答えは?」
「ちょっと待ってて」
紙とペンを借りて、同じように文字を書く。
「げ」
「どうした?」
「「わたしの夫になってください」って書こうと思ったんだけどさ」
「うん」
「夫と失って文字間違えちゃった、似てるよね」
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