A Will
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ほんとは目が覚めてる。隣に君がいるのにも気付いてた。 でも、目は開けない。
雨のにおいがする。 誰かが窓を開けたのかもしれない。
車の通る音が少しだけ大きくなったような気がする。
たまに、雨に日に、こうやってぼんやり少しの間、死んでみる。 息をするのを忘れて、余計なことは考えないで、自分を殺してみる。
きっと手足の血液も止まってる。
こうやって死ぬと、君がたまに、あたしの髪を触る。 あたしの癖のある硬い髪。 君の手は綺麗で、くすぐったい。
雨の音が強くなった。
少しだけ、死ぬのを中断して、あたしは薄目を開けて確かめる。
雨の日に。 たまに死んでみる。 隣に君がいる。
落ちてく雨を確かめる。
雨の日は。 かみさまが見える。
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微妙にフィクション。 物語未満。
あーあ。
楽しいことないかな?
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