A Will
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2004年02月11日(水) 物語未満。

ほんとは目が覚めてる。隣に君がいるのにも気付いてた。
でも、目は開けない。

雨のにおいがする。
誰かが窓を開けたのかもしれない。

車の通る音が少しだけ大きくなったような気がする。



たまに、雨に日に、こうやってぼんやり少しの間、死んでみる。
息をするのを忘れて、余計なことは考えないで、自分を殺してみる。


きっと手足の血液も止まってる。


こうやって死ぬと、君がたまに、あたしの髪を触る。
あたしの癖のある硬い髪。
君の手は綺麗で、くすぐったい。

雨の音が強くなった。



少しだけ、死ぬのを中断して、あたしは薄目を開けて確かめる。

雨の日に。
たまに死んでみる。
隣に君がいる。

落ちてく雨を確かめる。


雨の日は。
かみさまが見える。

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微妙にフィクション。
物語未満。

あーあ。

楽しいことないかな?


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