独り言

2007年01月12日(金) 最後の一滴

いくら注いでもあふれ出さない不思議なグラスがあった。
そこに、毎日のように僕はワインを注いだ。
色は赤。
最後に注いだワインの味がどんな味だったのか憶えていない。
あるときのその最後の一滴でグラスはあふれだす。
そしてグラスの中のワインがすべてなくなるまで、
あふれ続けた。
そしてそのグラスが空になったときに
もうワインを注がずにすむように、
僕はグラスを割った。


 < 過去  INDEX  未来 >


夜露 [MAIL]

My追加