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【沙亜子はいまだ、水の中】





◆ 無能の呟き。





ツィッターは
震災を契機に一気に周りで広まった




情報が欲しくて
とりあえず登録をしたものの
自らの呟きは一切なし
知り合いのフォローも一切なし




知り合いを含め
皆の冷静を欠いた呟きを見て
こんな時期だからこそ
冷静に呟けないならしては世間の迷惑になると思ったから






いやそれだけじゃないね
簡単に
フォローしたりされたり
ブロックしたり
呟いてるのは生身の人間のはずなのに
まるでモノ扱いのように扱ってる知り合いたちの様子が
恐くて淋しく感じてしまう




なので
どこか偏見だらけの目でしか見られないのが本音なのかもしれない







震災の真っ只中の頃
皆殺気立ってた
主張しなきゃ!
主張で飾らなきゃ!
て、勢いの呟きをたくさん眺めた




結界が張られてた
越えられない、越えたくない領域に感じた
正しく主張出来なければ生きていけない!
誰かを責めずにはいられない呟きがいっぱいだった




その中には知り合いもたくさんいた
逆毛立ってる様子が伝わる恐さ
どうして黙っていられないんだろう
非常時の呟き合戦を見るようだった







風評被害をもたらす過剰なのもあったけど
特に芸能人とか
今ならやっとそれは間違いだったのでは?と言えるけど




当時は何とも言えない状況で
そんな不安しか呼ばない意見を
大それた市民運動にまで発展させたあの人やその人たち
今ではほとんど語ることさえなくなったけど
あれは行き過ぎた行為だったと反省しているからだろうか?
今はあの頃の主張をどう感じてるのだろうか?
一方的に、大多数の支持者たちを引き連れて
被災者でもある人たちを追い込んだこと
忘れようとでもしているんだろうか






誰でもネットで発信出来るって恐い




恐いとしか思えない私は器量がとことん狭いだけなのだろう




誰も傷付けることがないとは
誰とも愛情を与えたり受け取ったりしないことと一緒






私の世界は私しかいない







呆れるほどにがらんとした空間







それでもひっそり昼下がりに
他人のために涙を流す













2013年03月11日(月)






   


   

      は




     ま

  


 

の        
 
   




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