|
◆ シェリーは夢見る、彼女の瞳のその上で |
|
びっくりした。 彼女の着ているTシャツ。 なんとケルト&コブラ。 BJCのベーシストだった・照井氏の立ち上げているブランド。 そのTシャツを身にまとっていたからだ。 それが発売されたのはもう何年も前。 私も同じ物をBJCのライブ会場で買った。 高かった。 シャツ一枚が1万円くらい。 だから。 BJCやJUDEのアーティストTシャツを見かけるなら、 まだ多少の驚きで済むものの。 それでもそれを街中で見かけることもないというのに。 ケルト&コブラの、しかも数あるうちの同じ物を。 この狭い私のテリトリーで見かけるということは。 こうして日記に書くくらいの値打ちものの出来事なのである。 「私も同じの持ってるよ」 言いたかった。 言ってみたかった。 でも、やめた。 同じ気持ちでいるとは思えなかったから。 私がそれを見てうれしいと思ったからって。 相手も同じように感じるとは限らないから。 自分と同じ連帯感・親密感。 相手も欲していると考えるのは、私の勝手。 同じアーティストを好きだからって。 友達になれるわけでもないのに。 それでも何かを期待している自分に気づいて。 呆れて溜め息。 嫌われているとも思わないけど。 今はまだ挨拶さえも足りない関係。 まだ、いいや。 たかが日常会話なのに。 考え過ぎなのかも。 考えが足りないよりはまし。 自意識過剰。 どうだっていいこと。 でも、とても、大切なこと。 私にとっては。 私にとっては。 2003年09月26日(金)
|
沙 亜 子 は い ま だ 、 水 の 中 |
[目次] | ||