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りょうちんのひとりごと
りょうちん
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2019年04月29日(月)
Vol.881 平成が終わる日

おはようございます。りょうちんです。

平成が終わり、令和がやってくる。昭和が終わり平成になった時、俺は16歳で、考えてみれば俺の人生の約3分の2は平成を生きてきたわけだ。
昭和が終わった日を、今でも俺は鮮明に覚えている。高校1年生の冬休み最終日で、郵便局で年賀状を配達するアルバイトの最終日でもあった。俺が目を覚ました朝にはすでに昭和天皇は崩御されていて、TVでは厳かにそのニュースを淡々と伝えていた。これからどんなことが始まるのか気になって仕方なかったが、俺はそのまま郵便局へアルバイトに向かう。郵便局では仕事の前にアルバイト全員が会議室に集められ、昭和天皇が崩御されても仕事はいつも通りにある旨を伝えられた。世間は一気に悲しみムード一色になったが、いつもと違う状況に逆に俺はどこかしら浮足立っていた。結局、その日はTVはどの局も天皇崩御のニュースだけを報じて、楽しみにしていた番組も延期になった。そして日本中が何となく悲しみムードに染まったまま、しばらくの間暗く沈んで過ごすことになったのだ。
昭和から平成に変わった時と、平成から令和に変わる今回とで、明確に違うことがある。それは、改元する日にちが前もってわかっているかいないかだ。昭和の終わりは突然やってきた。俺はあの日、朝起きたら今日で昭和が終わってしまうという事実を突きつけられた。世間の大半の人は俺と同じで、だからこそ突然の改元にどたばたと慌て、頭の整理がつかなかったんだと思う。しかし今回平成が終わる日は、かなり前から知らされている。心の準備も頭の整理も、十分につけられる状態にある。だからその証拠に、必要以上にやたらと「平成最後の」が使われているのだ。
でも俺にとって、社会人として初めて仕事をした日や、21世紀になった日や、30歳の誕生日の方がずっと自分の中で区切りにできた日だと考えているように、平成が終わるからといって、誰もがみんな特別どうにかすることはないと思う。必要な人だけが、この改元を良いきっかけにできればそれで十分だと思う。