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りょうちんのひとりごと
りょうちん
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2017年08月29日(火)
Vol.858 45歳の挑戦

おはようございます。りょうちんです。

正直に告白すると、水泳は好きじゃない。浅めのプールや波打ち際でぱちゃぱちゃと水遊びするのは楽しく思えても、泳ぐこと自体は嫌いである。理由は単純、俺はまともに泳げないからだ。いや、泳ぐことは一応できるのだが、息継ぎが上手くできない。学生時代、学校の授業で25mのプールをなんとか泳ぎ切ったことはあるが、もちろんその時は大量の水を飲んでの完泳だったので、死にそうになったのは言うまでもない。あれから30年以上が過ぎ、もはや25mを泳ぎ切る自信なんて俺には微塵も持ってない。こんな俺、胸を張って泳げると言えるわけがない。
毎年夏休み期間中、市内の某中学校のプールが市民に開放される。実家から車で数分で行けるそのプールは、市民なら無料で使用できる。日頃の運動不足解消を兼ね、俺はできる限りプールに通う決意をした。この夏の目標は、ちゃんと泳げるようになること。1日約2時間弱、週3〜4回の特訓で、夏休みが終わるまでに俺はどのくらい泳げるようになれるのか。ちょっと無謀な、45歳の挑戦である。
プール開放初日、俺は水中歩行から始めることにした。足腰をリハビリ中の老人みたいだと自分でも思ったが、水の中でカラダを動かすだけでも結構な運動量になる。ある程度水に慣れてきた数日後、今度はビート板を使いバタ足と水をかく練習を始めた。その次は問題の息継ぎの練習。隣のコースでスイスイ泳ぐおばちゃんをじっくり観察して、どのタイミングで顔を上げているのか盗み見る。顔の角度も大事。やがて効率の良い呼吸法を自分なりに見つけ出した。それぞれの理屈がわかれば、あとはカラダが覚えるだけ。大量に水を飲み何度も咳込みながらも、猛特訓を繰り返した。
プール開放もあとわずか。今ではクロールも平泳ぎも、息継ぎしながら25mは泳げるようになったと思う。スピードは全然速くないが、クロールと平泳ぎを毎回各500m以上泳げば、もはや泳げないとは言わせない。こんなにも上達できるなんて。どうやら俺は、やればできる子らしい。