私など余り読む方ではないのですが、ぽつぽつと読んだものを日記代わりに
『包む』(講談社文芸文庫) 幸田文・著/講談社・刊 ISBN4-06-196271-X 本体940円+税
青木玉さんを何冊か読んでいたので、いつかは遡ってお母様の幸田文さんを、と思っていました。お爺様(幸田露伴)まで遡るかは今のところ未定です(苦笑)。
私が『小石川の家』を読んで作った幸田露伴像が少し変わったかな。 『小石川の家』『帰りたかった家』だと、文豪とか言ってるけど只の偏屈なお爺さんじゃないか、と思っていたのですが、『包む』の中の何篇かに出てくる露伴は、一理ある感じがします。 言葉の用法(漢字遣い、仮名遣いも含めて)が現在と少し違うところが、時代を感じます。それは綺麗で背筋が伸びて正しい。 回顧とは違うけど、よいものから学ぶというか、私も少し背筋を伸ばさなければならないなと。 それから、あとがきが何故か、青木玉さんを思い起こさせますね。 『底のない袋』を特に。包むもの繋がりなのでしょうか?
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