仕事を休んで半日寝ていて、夕方から起きだして帰省の支度。夜行バスか夜行列車で行こうかとも思ったが、身体がしんどそうなので、早めに出て新幹線を使うことにする。気分は沈みがちでサイテー、なんだか胃まで痛くなりそうな気分だったもので、ソラナックスを服用。在来線の特急を乗り継いでおよそ4時間、雪の街にたどり着くと、駅には兄が迎えにきてくれていた。
生家がとり壊されて更地になっているのを見るのが怖くて、帰ることができなかったのは、それも一因だった。が、その更地を見ずに、仮住まいとなっている近所の借家に迎え入れられた。 兄、そして白髪の増えた母、寝たきりの祖母と、兄嫁、姪っ子たち。家は違えど、迎えてくれる顔ぶれにほっとする。いろいろ考え過ぎていたのかなあ、と何度目かに思う。仏壇代わり、押入れの一角に飾られた父の遺影に手を合わせる。
ゆっくり御飯を食べて、その晩は母と布団を並べて眠った。
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