晴れて風が強く、花粉もたくさん飛んでいる。一日こもって無為に過ごす。絵も描かず本も読まず。ネットで落としたMP3ファイルをだらだらと聞いてみたり、マンガ雑誌をナナメ読みしたり。
『カミングアウト』、その2。 1月下旬から本格的に具合が悪くなり、仕事に行くのがしんどくなった。意を決してというよりは仕方なく、医者に行った。通いやすいところで敷居の低そうなところと思い、知り合いに紹介してもらったクリニックへ。診断結果は、うつ病、あるいは抑うつ状態。 「いつでも診断書かきますから、休職すれば良くなりますよ」 って。休んだり辞めたりできれば好転するのは分かってる。「職を失ったらゴハンが食べられないじゃないですか」と、心の中でR・田中一郎みたいなツッコミを入れる。とりあえず投薬で様子を見る。効き目があらわれるまでに数週間かかるらしい。それまで耐えられるのだろうか、と一抹の不安を抱きつつ帰宅する。
それからひと月が経過。 やたらと眠かったりする副作用もおさまってきて、気分もだいぶ落ちついてきた。薬が効くってことは、やっぱセロトニンとかがアレだったのだなあ、と納得もした。「しらふ」でこんなふうな気分でいられたら問題ないわけだが、長年かけて出来あがった脳の回路(ハードとソフト)がそれを許さない。今後はなんとかして軌道修正していくことになるのだろう。
さて。 ふたつの事柄を公にしたことで、色眼鏡で見られたりするのだろうか? 父の死、病を得たこと、その前と後とで別の人間になってしまったわけではなくて、とある分枝に進んだだけのことであると、自分では認識しているのだけれど。
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