ちちやす日記   こんげつぶんきのうあしたかこぶん


2002年01月17日(木) 行き違い
 傘を持って歩いたけれど、広げることはなかった。雨はパラパラ、気温は少し低い。なかなか来ないバスを待って日陰にいると吐く息が白く、体調のせいか、身震いするほど寒い。
 同僚が急に休むと電話してきた。二人しかいない部署で欠員が出るのは痛い。そんなこと承知しているのに休むんだから、よほど具合が悪いんだろう。自分も突発で休むからお互いさまではあるが。

 郵便局が駅構内で切手を売っていた。東京ミレナリオの記念切手、花の絵柄の50円切手、ふみカードのセットなど各種購入。おまけにメモ帳をくれるのを不要だからと断ったら、代わりに使い捨てカイロをくれた。

 電話とメールで連絡しても、うまく意思疎通ができず、夕飯を別々にとることになった。メールも不着や遅配がある、言葉だって伝わらなければ発した意味がない。
 急ぎ仕事の手伝いをしているときに間違った処理をしてしまう。指示がなかったのと、確認せずに自分の思い込みで作業を進めたのがいけない。くどいほど確認しないと行き違いが起こる。疲れる。

 身近な人に意志を伝えることがかなわないのに、ネットで見知らぬ人を相手に、言葉だけでそれができるなんて、思い上がりだろう。それでも、なにがしかが伝わるような幻想をよりどころに言葉を吐き出しつづける。黙っていたら、意志が伝わらないどころか存在すら認識されないと知っている。

 母の誕生日。電話して兄が出たら気まずいし話したくもない。後回しにしているうちに深夜になってしまい、結局かけそびれる。行事でもないと足を運ばなくなってしまっていて、次はいつ帰ることになるだろう。祖母に会いたい。年に一回帰ったとして、あと何回顔を見ることができるかと、縁起でもないことを考える。でも事実だ、時間は誰のうえにも平等に容赦ない。


かこぶんきのうあした
ちちやすになんか送る




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