不毛な叫びもあげたくなると言うものだ。 3日間、引きこもってひたすら「家の仕事のお手伝い」。単純作業に向いてるというか、飽きない性格ではあるが、同じ姿勢で長時間作業するもので、あちこち筋肉痛。休憩と食事を挟みながら、12時間くらい働いてしまった。充実感がないとは言わないが、もうダメです、サンタマリア。
ただきちさん(仮名)が『YOUNG YOU』を買ってくる。松苗あけみの「純情クレイジーフルーツ」続編が載っているので、思わず買ってしまったらしい。骨の髄から少女マンガが好きなんだねえ。あたしゃ少年ジャンプ(月刊→週刊)で育って、一時期はゴラクにまで手を出していたというのに。 「槙村さとるの新連載は読んだの?」「あんま読む気がしない」。巻頭から読んでるわけじゃなかったのか。「じゃ、『ハチミツとクローバー』は?」「まだ」「はよ読みな。そんで、感想教えれ」。マンガ話題で盛り上がってしまう。
彼によると、「『ハチクロ』は文学だ」。 文学と言い切りますか。たしかに、文法と表現がマンガであるというだけであって、描かれているものは希有な青春群像だ。掲載誌変更のせいもあろうが、少女マンガでもレディースコミックでもなく、青年誌に載っていてもおかしくない、ジャンル分けできない情感をたたえている。 かつての掲載誌、宝島社『キューティー』は休刊の憂き目を見たが、ひとりの得難い作家を輩出したことで意義があったのではないか、とまで彼は言った。少々おおげさな物言いであろうと思ったが、作者が天賦の才に恵まれていることには異存なし。 ※参考:http://www.takarajimasha.co.jp/w_comic/clover/
ひさびさに見た『名探偵コナン』前後編。解決は次週に持ち越し、後編が楽しみ。 『SMAP×SMAP』では、143日ぶり(連呼されて、覚えてしまったじゃないか)に稲垣吾郎が復帰。さんざんじらされ、番組の終わりのほうになって、ようやくの登場。涙ぐむメンバー。なんにせよ、全員揃ってよかった。ゴローちゃん、応援しております(ただし、心の中で)。
ガラスのティーポットの中で、ティーバッグから抽出される茶葉の成分が、かげろうのようにゆらゆらと拡散していくのを眺める。白湯がお茶に変わっていく。ぬるめのお湯の中で、煎茶の葉がじんわりと開いて行くのも面白い。 手軽で水よりは味があるからとペットボトルのお茶を飲むけれど、やっぱりあれは「お茶もどき」だ。
ときどき読み返す、花輪和一の獄中記『刑務所の中』に、「刑務所のお茶は味も香りもない、ただの茶色のお湯」だという描写がある。巨大なやかんで煎れた、でがらしのほうじ茶が、そんな風になるだろうか。うちの職場の食堂で、給湯機から出てくるのもそんな「色付きのお湯」だった。最近は食べに行く気もしないのだが、果たして改善されているのだろうか。 美味しいお茶が飲めない生活は、おそらくかなり味気ない。
深夜まで突貫作業。疲れすぎ。大箱で買ってあるサロンパスを貼りまくり、湿布くさくなって就寝。ついに腹筋しない日になってしまう。2週間目にして挫折か? へろへろになって布団にもぐりこむ。
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