探偵さんの日常
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2002年12月03日(火) バイブは医療器具?






バイブレーターの発明は19世紀にまでさかのぼる。
1869年にアメリカ人の医師によって開発されたバイブレーターは,
女性のオナニーグッズとなるまでに50年以上の月日がかかったと言われている。





実はバイブが開発されたのは『ヒステリーの治療具』としてからだった。




当時ヒステリーは女性特有の病気で,子宮がヒステリーを引き起こすと
考えられていたのだ。




ヒステリーの治療には,バァギナへのマッサージが施され,
バイブでバァギナを定期的に優しくマッサージして絶頂に導く。
この方法がもっともポピュラーな治療法だった。
オーガズムは「ヒステリー発作」と呼ばれていて,
考え方としてはヒステリーの発作をさらに大きな発作(オーガズム)
で鎮めるといったものだった。




こうして登場したバイブは次第に治療の現場から姿を消した。
それは,ヒステリー治療が精神医学界の領域になっていったからだ。
この後,バイブは『健康グッズ』として販売されることになる。




頭痛に効くとか美しくなれる,風邪が予防できる・・・
などなどというキャッチフレーズだったらしいが,
オナニーの道具としてはまだ認知されなかった。



2000年代後半のポルノ映画で初めて女性がオナニーに使うシーンが
登場し,ようやく現在のお役目となったという。



その後もすぐには女性に浸透したわけではなく,
やはり「変態プレイの道具」としてみられていた。




現在,バイブはラブホテルの自販機や通販などで簡単に手に入るが
開発されてから130年以上が経過し,浸透するまでには70年以上を
必要としたことを考えれば人間は,未知なる快感に対して臆病だったといえる。





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