探偵さんの日常
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バイブレーターの発明は19世紀にまでさかのぼる。 1869年にアメリカ人の医師によって開発されたバイブレーターは, 女性のオナニーグッズとなるまでに50年以上の月日がかかったと言われている。
実はバイブが開発されたのは『ヒステリーの治療具』としてからだった。
当時ヒステリーは女性特有の病気で,子宮がヒステリーを引き起こすと 考えられていたのだ。
ヒステリーの治療には,バァギナへのマッサージが施され, バイブでバァギナを定期的に優しくマッサージして絶頂に導く。 この方法がもっともポピュラーな治療法だった。 オーガズムは「ヒステリー発作」と呼ばれていて, 考え方としてはヒステリーの発作をさらに大きな発作(オーガズム) で鎮めるといったものだった。
こうして登場したバイブは次第に治療の現場から姿を消した。 それは,ヒステリー治療が精神医学界の領域になっていったからだ。 この後,バイブは『健康グッズ』として販売されることになる。
頭痛に効くとか美しくなれる,風邪が予防できる・・・ などなどというキャッチフレーズだったらしいが, オナニーの道具としてはまだ認知されなかった。
2000年代後半のポルノ映画で初めて女性がオナニーに使うシーンが 登場し,ようやく現在のお役目となったという。
その後もすぐには女性に浸透したわけではなく, やはり「変態プレイの道具」としてみられていた。
現在,バイブはラブホテルの自販機や通販などで簡単に手に入るが 開発されてから130年以上が経過し,浸透するまでには70年以上を 必要としたことを考えれば人間は,未知なる快感に対して臆病だったといえる。
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