探偵さんの日常
DiaryINDEX|past|will
こんにちわ,ここの管理人です。 今日は僕が書きます。
まだバブル絶頂期の頃,僕は水商売(いわゆるホスト)を していた事があって,まぁ,随分と美味しいおもいをした事も あったし,逆に・・・・・
その日の店内は,いつもの様にお客様で満席状態で,スタッフ たちも大忙しで各テーブルを周っていた。 この日のラストは,2〜3目のお客さん(風俗)2人連れで, 店がはねてから近くに飲みに行こう。って事になり,僕と,同僚 (先輩)の人と4人で5時近くに店に入った。
しばらく飲んで,歌って,食べて盛り上がっていると,隣の テーブルに,俗に言う「怖いお兄さん」たちが,4〜5人座った。 と同時に,僕の同僚がその団体の方々の中の「一番偉そうな」人 に「お久しぶりです。」と挨拶をしたので,僕たちは「何〜だ 知り合いか」っと思い,気が楽になった。
少しして,同僚がそのテーブルに呼ばれ,1人で行ってしまった ので,僕たち3人で飲んでいたのだが, 突然,「バシャーン」と何かが割れたような,大きな音がして, 店内は一瞬,静まりかえった。 その音の方を見ると,同僚のいるテーブルだった。 同僚は頭を押えながら床にうずくまってるではないか! しかし,まだ,僕たちは何が起こったのか分からず,時間が 止まったように状況が把握できない状態。
ふっと床を見ると,ビールビンの破片が砕け散って落ちている。 ここで,ようやく「ヤバイ」と気づき,同僚に駆け寄ると, 僕の耳元に小声で「お客さんに迷惑掛かるから,連れて逃げろ!」 しかし,1人残して立ち去る訳にもいかず,躊躇していると, 同僚が【目】で睨み,「あっちへ行け」と合図する。 僕は,仕方が無くお客さん2人を連れてダッシュした。 後ろからは,「コリャー,待たんかい!!」とドスのきいた声が 聞こえてくるが,そんなのにいちいち返事はしていられない。 何とか外へ出て,車に乗り込み遠く離れた場所に2人を降ろし その足で,店へと車を走らせた。
店の階段を昇ろうとした時,背後から「オィ」と呼ぶ声が, 振り向くと,先ほどの団体の1人が居る・・・ それだけならまだいいが,その手には
*******拳銃*******
が握られていて,銃口が,ぼっ,ぼっ,僕の背中の方に 向けられている。 一瞬,本気で撃たれると思った・・・
しかし,そのまま店内へと連れていかれた。 店内には無事な姿で同僚が確認でき,ひとまず「ホッ」とした。 親分格らしい人と何やら話しをしている。
でも,相変わらず,銃口は僕の方に向いている・・・・ 店内の他のお客さんは,誰一人居なかった・・・・
ほどなくして,僕たち2人は解放された。 同僚に訳を聞くと,「組長とは前からの知り合いで, 酒を勧められ,とりあえず遠慮して断ると,血の気の多い若い衆 が,【オヤジの注いだ酒が飲めんのかっー】っといきなりビール 瓶で襲撃されたらしい・・・
なんとも,筋が通らない話であった。
|