いぬの日記
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| 2003年11月03日(月) |
窓辺に積んだ本の日焼けが怖くてカーテンを開けられない |
サークルの後輩は無事に育ってるようです。 多分私よりよっぽどしっかりした上級生になるだろう、と思いつつ、容赦なく突っ込んでみたりする。 いじめてるんじゃないですよ、なるべく親切な質問するようにしてますからね。
今日は、サークルの代替わりに向けての質疑応答。 これで運営方針と主将と副将が承認されなければ、彼らは次に進めない。 普通に承認されました。
11月になったとたん、10月の赤貧でガマンしていた分、ぶちキレたように本を買っています。 バカです。 あー、もう、うっかり訳分かんない本とか買ってます。
「都立水商!」(室積光・小学館) 工業高校、農業高校、水産高校があるんだから、水商売の専門高校があってもいいじゃないか。 といって、水商売に関する専門教育を行う都立高校が歌舞伎町に作られた。 という設定の元に、真面目に青春してる話です。 設定はすごく面白い。小技がきいていると言っても良い。 水商の存在が何もかも都合良く影響するので、気持ち良い。 文章が薄いのが難点だと思いました。 作者は映画・テレビ俳優を経て劇作家になった人で、小説は本作が処女作らしいのですが。 なんというか、ドラマの小説版とか、映画の小説版(原作ではない)を思い出しました。 私は、テレビ関係者の人が書く話って、分かりやすいんだけど平坦で、さーっと読めるし内容もキャラクターもエピソードも十分理解できるんだけど、面白くない、という偏見があります。 何読んでそう思ったかというと、「高校教師」とか「さくや妖怪伝」とか「家なき子2」とか「ひとつ屋根の下」とか「星の金貨」とかです。中学校の図書室にいっぱいありました。多分人気があったのだろう。 「さくや妖怪伝」なんか、映画は好きだし、キャラも話も小説は映画とちょっと違う味があっていいのだけど、小説としては面白くないのです。 なぜだろう。描きすぎるからいけないのかなー。 でもまあ、「水商」は、授業の内容とか、展開のありえないご都合主義とか平和で楽しかった。 野球の話はなかなか格好良かったし。本当の意味での「健全」を信念とすれば、高校野球ってアホなのかもね。 週間ヤングサンデーで連載中の漫画の方を読んでみたいです。コレは漫画で読んだほうが面白そう。でもまた買うのはなー・・・。
「りー。さんと過ごす「銀河英雄伝説」の会」が、とうとう15巻まで到達しました。 ……イワン・コーネフが死んだ。さらりと。ああポプラン、くそう私も悔しい。 知ってたけど、戦闘シーンが出てきさえしないで死んでしまうなんて!ううー。 私は、さすがに小説で読んでるし、ビデオでは冷静でいられると思ってたのですが、最近同盟と帝国の距離がせばまり、展開が盛り上がってきて、気が付くとりー。さんとギャーギャー言ってたりするため、もはや根拠のない自信は崩れ去りました。 ヤンが死んだら泣くだろうなあ・・・りー。さんほどではないと絶対に言い切れますが。 だって、私はヤンのプロポーズで興奮はしたが、泣きはしなかったからね! (とさりげなくバラしてみる) でも、田中芳樹はすごかった。と、ビデオ見るたび思います。 上手いなー。彼の地盤は歴史にあるらしいので、ものすごい上手く資質と作品が合わさった作品だと思います。
そして、先日彼の新刊が。 買いました。
「黒蜘蛛島 ブラックスパイダー・アイランド」(田中芳樹・光文社カッパノベルス) 相変わらず垣野内成美さんの絵はきれいです。 内容は、知らん。まだ読んでないから。 さっき最初の20ページくらい読んで、その後アサヒ・コムでニュース見てました。 あー、あうう、ねえ、先生やる気あんまりないですか、そうですか、銀英伝のあのあったま良さそうなキャラクターたちは(特に悪役)どこかへ消えたのですか。 うー、でもまあ、薬師寺涼子は力を抜いて楽しむものだから、気を取り直して読みます。泉田さんは好きだ。 あ、田中芳樹は、取材と称してどっか旅行行く度に薬師寺涼子を書いてるってのはどうだろう。だって、最近舞台が海外ばっかじゃん。 (うあっ、いかん、シャレにならんっ!!!)
「戦闘妖精雪風」 最後のアップになってしまってすみません。 りー。さんと茜さんと我が家で見ました。詳しくはお二人の10月30日の日記にも書かれています。 とても面白かった。 戦闘機雪風と、雪風に愛されてるパイロット零(れい)と、上司のジェイムズのさんかくかんけい。 えっ、嘘じゃないですよ!本当です。マジです。 でも、私に最初にコレを勧めてくれた後輩のTKO君は、「戦闘シーンとか全部CGで、ものすごい美しいんすよ。うおっ、アニメって今ここまでやれるのか!て感じです」と言って薦めてくれました。 コレを薦めるにあたって、人間関係やキャラクターではなく戦闘シーンを推す辺り、男の子だねー・・・。 腐った女の子は、もうパイロットの美しさやジェイムズの切なさにくぎ付けでした。 戦闘機に乗ってるパイロットは普通にヘルメットをかぶっていて、両目しか見えないのですが、零のその姿が、ものすごい美しい。 色っぽい。きれい。ていうか、アニメとしての絵のクオリティが物凄く高くて、絵も好みなので、もう言うことないです。 ジェイムズもいい男ですが、彼は零が心配で心配で心配で心配で、戦闘指揮中につい取り乱してしまうようなヘタレ男なのが最も高いパラメーターです。 あああ、ヘタレ男大好き。駄目男がヘタレてるのではなく、出来る男いい男有能な男がヘタレてるのがたまりません。ジェイムズ素敵。 戦闘妖精雪風、などというタイトルから、てっきり戦闘機に模擬人格が入っていてそれが妖精のような外見をしている…のかと思っていましたが、全然違いました。 妖精、という言葉についてはまだ色々話がありそうですが、とりあえず雪風はごつい普通の戦闘機です。 でも、零を愛していて、零も雪風を愛して何よりも信頼している。 しかし、戦闘機とパイロットが両思いになっても、戦争するしかないからな……ジェイムズは心配で心配で×エンドレス。 ではジェイムズの片思いかというとそうでもなくて、零はジェイムズのこともどうやら信頼してるらしいです。 零はかなり自閉な人で、超美人(男)なのですがその目はほとんど誰のことも映してません。多分、雪風とジェイムズだけなんじゃないかな。 ちょっと困り顔しすぎだよアンタ、てくらいいつも眉根を寄せてるんですが、たまにする怒った顔とか微笑んだ顔とか、戦闘機のコックピットでヘルメットかぶってる姿とかがあまりに綺麗なので、本来ちょっとむかつくタイプなのをすっかり忘れてしまいました。 ああ綺麗だなー…。 戦闘シーンはもちろん凄かったです。 あと、唐突だけどストーリーも面白かった。 ただ、あの手の頭使って見る近未来物は、2・3話見ても話が良く分からん。 でもまあ、とにかく、あれは皆で悲鳴をあげながら見るのが一番楽しい。(断定) あのセリフは素晴らしくボブだったね!あー、楽しかった。また一緒に見てください!!
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