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2002年02月18日(月)
文化の違い・・・??火傷に歯磨き粉。

救急外来の看護婦時代の話。

あたしの住んでる市は、全国的にも、ブラジル人人口が高いらしい。
道を歩いていて、普通にすれ違うくらい。

でね、やっぱり病院にだってかかるわけで。
言葉が通じなくて困ることもしばしば。

そんな中で、びっくりしたことをひとつ。

その日は夜勤だったあたしは、受診者が途切れた朝方、片付けや補充をしていたところ、なにやら待合が騒がしい。若い男性が数人、なにやら騒いでる気配。

あらら、酔っ払い?それも外人さんかぁ・・・。

そう思って、まだカルテが届いてなかったけど、様子を見に行くことに。

「どうしまし・・・た? あら・・・ヤケド?」
若い男性というよりは、中学生くらいのブラジル人。
言葉はカタコト、興奮していて要領も得ない。

そして、ひとりの少年の顔の皮がべろっとむけている。痛そぉ〜〜。
でも、普通、火傷のときって、赤いよねェ・・。
この人・・・・白いんですけど(汗)

とにかく何とかしてくれと、半泣きで訴えてくる少年。

それはいいけど、その白いものは何?

少年:「ん〜ぁ〜、ハミガキ、ハミガキの・・・。」

ぺっぱー:「歯磨き粉!!????」

何でまた、歯磨き粉なの?動転して塗っちゃったのかなぁ。
そりゃあ、痛いよ。
なんて事を考えながら、しょうがないから生理食塩水で洗い流す。
歯磨き粉、なかなか取れません。特に生え際。そして泣いている少年。
顔全体に塗ってあった歯磨き粉洗い流すの、結構大変でした。

どうやら、やけどの原因は、朝ご飯の準備で出火したフライパン、慌てて水をいれてしまい爆発。負傷。
水入れちゃダメだよ。なんてこっそり突っ込んでみたりして。

そうこうするうちに医師登場。そして、少年の父親らしき男性も登場。
幸い、やけどはそうひどいものではなく、塗り薬で大丈夫との事。

治療も終わり、父親らしき人とちょっと話す。

ぺっぱー:「なんか、歯磨き粉塗っちゃったみたいで、落とすの苦労しました。」
父:「トゥースペースト、イイネ。ハヤク、ヌル、スグネ。」

・・・・。

動転して塗っちゃったんじゃないのね・・・(汗)。

次は何も塗らないで来てね、って言いたかったけど、次はないかもしれないし、言葉が通じそうになかったので、そのまま放置しました。あはは。

味噌を塗るってのは聞いたことあるけど、歯磨き粉はびっくり。

火傷なんて、ただでさえ痛いのに、きっと相当痛かっただろうねぇ・・・。




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