先月中旬からスクールの3階建てビルがあれこれ大変でした。 火災警報機が鳴りました。表示板を見ると、現在は使用していない1階奥の部屋を示しています。火の気は全くないのに変だなと思って向かってみると・・・(向かうにも入り口付近の雪をよけなければならず、ここでもう力が尽きそうでした)。 天井から水がポタポタ。警報機は電気系統の異常を示したようでした。 ひとまず火事ではないにしても、なぜここから水が・・・。 この位置には給排水の管はないはず。変だな。変だな。
給排水の関係ではないとすると、すが漏りか、結露か。 築18年ともなると、確かに屋根の防水処置もあやしく、しかも今年の大雪ではすが漏りも十分考えられます(一応、鉄骨のビルだけどね)。
知り合いの屋根やさんのNさんに来ていただくと、やはり屋根じゃないかなとのこと。 屋根だとすると、雪をおろして防水処置をし直さねば。 雪をおろすといっても、ハシゴで上がるしかない3階屋上。ど、ど、どうやって・・・。
結局、この時点ではたまたま暖かい日が続いていたので、このまま雪はおろさなくってもよいか。雪が融けた時期に、屋根の補修だけ考えようか、という結論に。
ところが、2月23日の大雪で、事態は急変。天井の雨漏りは相変わらず止まっておらず、やっぱり雪をおろさなきゃだめかな・・・。 知り合いの土建屋さんおKさんに頼んで、とにもかくにも人海戦術で雪おろしを決行。
しかし、雨漏りは止まらず。 凍っている分が融けている間は仕方がないかも、と思っていたら、雨漏りはひどくなる一方。
これはこのビルの建築業者M建設さんに来ていただくしかないと電話をすると、すぐに来てくださり、ざっと見ていただいても原因は特定されず。Tさんの見立てでは「7:3で結露かな」ということではありました。 翌日、M設備さんと一緒にやってきたTさん。てきぱきM設備さんに指示を出します。「原因がわからないことには直しようがないから、天井、壁、床、どんどん壊していいから」。隣で聞いているオーナーの私、ちょっとハラハラしたけれど。
水漏れの個所がだんだん絞られていくにつれ、当初の結露よりも給排水関係の方が怪しいということになりました。決め手となったのはTさんの耳でした。 壁の向こうのかすかな「ポタポタ」という音を聞き取ったTさん。その壁の向こうには2階の住宅のボイラー管が。壁を壊してみると、「ここだ、ここだ、見つかった」。
あとは管に応急の処置をして、今日のところは終了。 コーヒーでも淹れましょうかと用意して2階に向かうと、オカリナの音が聞こえます。M建設Tさんのカバンにはいつもオカリナが入っているらしく、アメージンググレースなどを演奏してくださいました。オカリナよりは聴診器を入れておくべきだよなとは思ったけれど・・・。 ビルがどんどん壊れていってどうしようと夜も眠れなかったのを究明してくださったTさん、どうもありがとございました。 (請求書を思うと、やっぱりしばらく眠れませんが)
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