たまの日々

2006年12月13日(水) もうあえないけれど

うさうさとの想い出。

兄弟のなかでたった一匹の黒ウサギだったこと。
胸に、月の輪ぐまみたいな白い模様があったこと。
「白くなったら鍋にしちゃうぞ」と約束して、
あの、青空ばかりが見える部屋でいっしょに暮らしたこと。
昼寝をしてた私の髪をかじってそこだけ短くなっちゃったこと。
脱走して壁に穴を開けちゃったこと。
ケータイに嫉妬しておもいきり歯形をつけたこと。
おでこにするキス。
私の鼻にくれるキス。
怒るとぶうぶうと鼻を鳴らす。
犬も猫も恐れない。

あんなこと、こんなこと。
たくさんのことがあって、
うさうさは、いつも私を待っていてくれた気がする。
引越しをして、新しい生活がはじまって、
あのぽっかりと青空を見ていた毎日が、
今はとても遠く感じる。
夢のように感じる。

それでも、
そのときがあったから今がある。
うさうさがいてくれたから、
今の私がある。

うさうさ、ありがとう。
もうあえないけれど、
ありがとう。


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