目が覚めて最初に飛び込んできたのはきれいな青空でした。 雨上がりの朝の空はどこまでも、どこまでもあかるい青でした。
ひさしぶりに一日中晴れてたね。 風は少し冷たかったけど、 鼻先にとまった陽差しは春の匂いがしました。 そうはいっても今日も仕事で、 実験室と事務所の行き来の間くらいしか光は浴びられなくて、 あとは3階にある事務所の広いだけが取り柄の窓から 時折眺めることくらいしかできなかった。
それでもあまりある程のあかるい青空は、 私にちいさな春の訪れを見せてくれた。 喉の調子が悪かったり、焦りや不安にじわじわと攻め込まれていた事を、 一瞬に吹き飛ばしてあかるい気持ちにさせてくれた。
月曜に休んでしまったせいで、 たまっていた仕事を順番に片づけていきました。 余計なことを考える間がないほどの忙しさが今の私には心地よい。
やっと一段落して英文書類の作成に手を着けたのは午後2時も過ぎてから。 苦手なんだ、英語って。 学生時代も笑っちゃうくらい成績わるかったし。 それで、ものすごく簡単な単語もこまめに辞書を引いていきました。 その辞書ってのがまたすごくって。 もう幾年前の?ってくらい古いの。 表紙も背表紙も取れてて、茶色の皮もボロボロ手についてくる。 ホントに物語にでてきそうに典型的な絵になる辞書。 私、辞書って好きだったんだ。 ひとつの単語なのにいろんな意味あるでしょ。 その意味がどうして一つの単語であらわされちゃうのか、 日本じゃない、西洋の歴史風土の中でぴたっと理解出来たときの気持ちよさ。 基盤の違い。 腑に落ちるってそんなかんじ。 もっともそういうことを大事にしすぎると、 私みたいな英語の落ちこぼれができる。 そういうことって、テストには出ないからね。 本当に理解しようと思ったら、 そういうことって絶対たいせつだとおもうんだけどな。 おちこぼれのいいわけ?
夕方のニュースで知ったんだけど、 今日、名古屋でたんぽぽが咲いたんだって。 例年より24日もはやいんだって。 たんぽぽって、ライオンの歯っていうのが語源なんだったっけ? 日本のたんぽぽはそんなにたくましくないよね。 セイヨウタンポポと違って春にしか咲かない。 黄色くて、あったかい。 私もほんもの見たいよ。 春がはやくくればいいのになぁ。
待つのって、やっぱりすきじゃない。 季節はどうにもかえられないけど、 でも気持ちはとめられないよ。 待ってられないよ。
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