メタモルフォーゼ...葬月

幸福論 - 2004年03月19日(金)

駅ビルの喫煙所で、煙草を吸いながら本を読んでいた。


赤ちゃん連れの夫婦が隣に座ったので、煙草は悪いと思って他の場所に移動した。


何も灰皿がある場所で休まなくてもと思ったけど、別にどうでも良かった。


幸せそうな夫婦だなと思った時、幸せってなんだろうと考えた。


それは形が無くて、あやふやなモノ。


結婚して家庭を持って、子供がいれば幸せなのだろうか?


あの夫婦を見て幸せそうだと思ったのは、そんなイメージを持っているからだろうか?


自分を当てはめてみても、イメージは浮かばなかった。


外では悲惨な出来事が繰り返されている。


生きてるだけで幸せだと思えば幸せなんだろう。


それでも、何故か寂しくてたまらない。


まだ夜が少し寒くて、物憂げな空気が息苦しい。


そんな気持ちを見透かしたかの様に、計算高い手が纏わり付いてくる。








今日は学校が終わってから、職安に行った。


そして現実に引き戻される。


気分なんて仕舞い込んで走るしかない。

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『自分は今幸福かと自分の胸に問うて見れば、とたんに幸福ではなくなってしまう。幸福になる唯一の道は、幸福をでなく何かそれ以外のものを人生の目的にえらぶことである。

〜ジョン・スチュアート・ミル〜



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