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2002年07月26日(金) 字幕放送裏話

社会において、私などは負け犬よりなんですが、友人たちはけっこう世の中に貢献していたり、税金をいっぱい納めていたりと、大人としての責任も果たしていて、私などは気楽に「キミたちがいてくれるから、国も成り立つよ」とか思っちゃったりするんですが、そんな友人たちの中で、いわゆる「メディア系」でお仕事している人が何人かいます。

ある人は録音関係の仕事をしていて、
「遊戯王? どこのスタジオ? 神南? ああ、あそこのスタジオはねぇ…」みたいなことを平気で言ったりするんですよね。
「声優の名前を言われても分からないから、プロダクション名で言ってよ…」とかね…。
でも意外と自分の仕事以外はあまり興味がないみたいで、アニメの話も出来ない人だったりするのですよ。
私にとってはもったいない話ですが、まぁ、好きなコトを仕事にしている人は少数で、こちらがうらやましいと思う仕事でも本人にとっては不本意だったりすることはありますよね。

さて、本題

最近、番組冒頭で「字幕放送」の文字を観ることが多くなりました。
でも、私たちの知っていることは「映画の字幕みたいなモノ」くらいしか認識がないですよね。
そこでお友達でちょこっと関係者がいるので、いろいろ聞いてみました。


字幕放送の定義耳の不自由な方へのサービス

字幕放送と映画の字幕が大きく違うのは、耳の聞こえない人たちにも同じように放送を楽しんでもらうことです。そのため、状況音なども文字で表現するそうです。
たとえば「電話が鳴る」とか…。
また、キャラクターによって文字の色分けなどもやろうと思えばやれるそうです。


    映画の字幕は手書きだが、テレビの字幕はワープロ文字
    画面の下に文字が出る
    映画と同じで100%セリフは反映されないが、映画ほどセリフも削られない
    放映できる状態になってから字幕制作会社にビデオが送られる
    1時間ものだと3日で仕上げるらしい
    現在、字幕制作会社は7〜8社あるそうだ
    このようなサービスは外国の方が発達しているそうだ


さて、ここからがネタ
    国が言いました。

    2007年までに放映する番組にはすべて字幕をつけるように! (生放送、外国語、音楽番組はのぞく)」


字幕制作には国からの補助が出ます。
制作費の1/2を補助してくれるそうです。
残りの1/2はテレビ局が出します。

ここがポイントなのですが、この制作費にはスポンサー(たとえばコ○ミとか)がつきません。
そう、字幕制作はテレビ局のボランティアとなるのです。
その理由は「テレビ局もちゃんと社会に貢献してますよ」という意思表明であり、テレビ局にとっては仕方ないけど、やらざるを得ないようになっているらしいです(ちょっとはっきりしない文章ですみません)

でも現実、国は1/2も補助してくれないそうです。1/3程度だそうです(^_^;)。

テレビ局の会計上、字幕放送の制作費はアニメ制作費とは別の予算となります。
テレビ局によって違いますが、だいたい30分アニメの制作費は1000万円以上します。

それに対して、字幕制作費は20万円ほどかかり字幕制作会社の収入となります。
仮に字幕制作費が21万円かかったとすると、国の補助が7万円でテレビ局の負担が14万円ぐらいになる・・・ということみたいです。


ちなみに…
字幕放送は対応テレビやチューナー、BS内蔵でも観られるそうです。
微妙なセリフの違いを楽しむマニアもいるようです。

社長はどんな感じのセリフなのでしょうかねぇ。
最近は早口&喋りすぎの社長サマ、字幕を作っているお嬢さん方も大変でしょう(意外と女性の仕事として定着しているそうです)

友人曰く、「字幕制作会社に就職というのも、これからはオイシイよ」


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