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2002年06月07日(金) パラパラアニメ、制作秘話

特に秘話なんてないんですが、まぁ、気分でつけました。

パラパラアニメは、ネットに落ちている素材を利用しているため、素材足らずで意外と苦労しています。
特にセリフが長いのに、使える絵がない場合が一番困るわけで、そんな時はまぁ、まったく関係のない絵を持ってきたりして作ってます。

よく見ると、制作に「遺跡馬鹿」と入れてあるものがありますよねぇ。
これは「完全なオリジナルではなく、私の手が入ってますよ」という意味を込めてます。

なんのためにパラパラアニメを作っているかというと、「資料」として残しておきたいからなんですよねぇ。
だからこれは私の作品でもなんでもなく、単なる「資料的価値のあるもの」ということなんです。
だから名前を入れることで「オリジナルに手を入れ、資料としての価値を下げてしまい、申し訳ない」という
気持ちを込めています。

よく博物館に行くと、模型とか復元土器などが展示してあるけれど、誰が作ったかなんて明記してないですよね。だけど、陶芸家だの日本画家が復元すると「これは誰々先生の手による…」なんて入るわけで、その境界線というのは意外にハッキリしているんですよねぇ。
つまり、ヘタクソな作品であろうと、芸術家の手によるものには名前を明記するが、どんなに優れた技術をもっていても技術職の公務員が作ったモノには名前がつかないということなんです。

国立博物館などで展示物の模写&復元作業を行っている人たちは、美術の世界ではエリートだと思います。
そう簡単には採用されません。よっぽど優秀でないと。
でも公務員なので、世に名前が出ることはないのです。同じ仕事をしていても。
それほど資料と向き合うというのは、単調で個性を消す作業なんですね。

私の場合はそんなに大げさなことをしている訳ではないので、気楽にやってますが、やはり資料的価値を下げたくないなぁ〜と思ってます。

「想い」は、セリフに関しては、いっさい手を入れてません。
ただ画像はあちこちから………(^_^;)
それとオープニングナレーションの絵も手を入れてます。
セリフはオリジナルですが、最初に登場するピラミッド…、あれは東映時代の絵です。
黙っていれば違和感ないですが、よく見るとやはり色の使い方に違いが出ます。

まぁ、そんなわけで、単行本でさえ、資料と呼んでしまうアホタレです。


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