遊戯王ゴーラッシュ感想とか雑文とか(遊戯王の謎)
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遊戯王のなかで大切なキーワードはやはり三千年。
そもそも遊戯王にハマッたキッカケは、主人公たちが三千年前の因縁を引きずっているという、まったくもって壮大な設定にドクンときたせいで、それがなかったら、こんなに熱く見守っていなかったと思うなぁ。 WJも購読してないし、ゲームやってる時間もないし…。キャラクターにはハマッタと思うけど(*^_^*)
三千年といっても、普通はピンと来ないよね。 日本だと縄文時代の後期…九州あたりで米を作り始めた頃かな(^_^;)
そもそもエジプトなんてお金よりなにより、やはり縁がないと行けないよね。 でもなぜか惹きつけられる…。 歴史に対する興味とかではなく、子供の心さえ虜にしてしまう強烈な魅力がエジプトにはある…。 ピラミッドとかミイラとか…、王家の呪い?とか…。心の琴線に触れるモノが山ほどある。 そんなモノを目にしたり、聞いたりすると、皆、心をソワソワさせて、 「エジプト好きなんです〜」 と言いながら、ズンズンと音を立てながらエジプトへ行進していく…。 まぁ、いいけどさ。昔の私もそんな旅人だったし…。
一応、私は、ホレ…、エジプト嫌いで通っているからね。 エジプトを語るときは、ちょっと斜に構えてしまいます。
王様と社長を語るとき、密かに期待しちゃうのが、三千年の愛ですか? 古代エジプトで愛し合った二人の思いが時を越え、現代においてもラブラブ・イチャイチャであって欲しい…。 切ない乙女心ですなぁ。私もそんな設定が好きですよ。
ところがですね…、そんな時空をねじ曲げるような愛が実在したとしたら…どうします?
私のお友達のお友達に「田中真知」さんという翻訳および執筆をなさっている、とても素敵な方がいます。 エジプトに7年間滞在し、その時のつれづれ話を「ある夜、ピラミッドで」という本にまとめ、出版なさっているのですが、その本の中に信じられないような「三千年の愛」が紹介されているのです。
あんまり紹介すると、本を読む楽しさをそいでしまうような気がするので、簡単なスジだけを紹介します。
イギリスに住む少女ドロシーは偶然、父親の持っていた「エジプトのファラオ−セティ1世の葬祭殿と彼のミイラ」の写真を見てしまう。 その瞬間、少女は自分がこの場所に住んでいたこと、ミイラとなったセティ1世と自分が関わりを持っていたことを思い出すのです。 やがて流れ流れて、彼女はエジプトに移り住み、セティ1世が三千年の間、自分を愛し、魂を捜し続けていた事を知る…。 このセティ1世、「あれ?なんか聞いたことがあるぞ〜」と思われた方も多いでしょう。 そう、ハムナプトラに出てきたファラオがセティ1世です。 第19王朝のファラオで、神官のイムホテプに愛人を取られ、オマケに殺されてしまうという役でしたね。
魂は三千年なんてひとっ飛び、愛は時空を越えるのだなぁと、真知さんの文章を読んでいると感じます。 古い旅行ガイドを読むと、神殿を守り続ける彼女のことが紹介されています。 たとえ動機が彼女の誇大妄想だとしても、その思い、因縁、いや宿命を笑うことはできないなぁ。 むしろ、帰る場所を見つけた彼女の強運に頭が下がる思いがする…。
興味を持たれた方は是非、購入して欲しいです。
★ 『ある夜、ピラミッドで』 著者:田中真知 発行:旅行人 定価:本体1700円+税
無断で紹介してるけど、握手したことあるし、笑ってお見逃しを…。 「三千年の愛」以外にも、エジプトの日常が興味深く、名文で紹介されています。
まぁ、そんなわけで、死んだ人とも愛を通わせることができるのだ!!というお話でした。
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