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2002年04月12日(金) 三千年の愛

遊戯王のなかで大切なキーワードはやはり三千年

そもそも遊戯王にハマッたキッカケは、主人公たちが三千年前の因縁を引きずっているという、まったくもって壮大な設定にドクンときたせいで、それがなかったら、こんなに熱く見守っていなかったと思うなぁ。
WJも購読してないし、ゲームやってる時間もないし…。キャラクターにはハマッタと思うけど(*^_^*)


三千年といっても、普通はピンと来ないよね。
日本だと縄文時代の後期…九州あたりで米を作り始めた頃かな(^_^;)

そもそもエジプトなんてお金よりなにより、やはり縁がないと行けないよね。
でもなぜか惹きつけられる…。
歴史に対する興味とかではなく、子供の心さえ虜にしてしまう強烈な魅力がエジプトにはある…。
ピラミッドとかミイラとか…、王家の呪い?とか…。心の琴線に触れるモノが山ほどある。
そんなモノを目にしたり、聞いたりすると、皆、心をソワソワさせて、
 「エジプト好きなんです〜」 と言いながら、ズンズンと音を立てながらエジプトへ行進していく…。
まぁ、いいけどさ。昔の私もそんな旅人だったし…。

一応、私は、ホレ…、エジプト嫌いで通っているからね。
エジプトを語るときは、ちょっと斜に構えてしまいます。


王様と社長を語るとき、密かに期待しちゃうのが、三千年の愛ですか?
古代エジプトで愛し合った二人の思いが時を越え、現代においてもラブラブ・イチャイチャであって欲しい…。
切ない乙女心ですなぁ。私もそんな設定が好きですよ。


ところがですね…、そんな時空をねじ曲げるような愛が実在したとしたら…どうします?


私のお友達のお友達に「田中真知」さんという翻訳および執筆をなさっている、とても素敵な方がいます。
エジプトに7年間滞在し、その時のつれづれ話を「ある夜、ピラミッドで」という本にまとめ、出版なさっているのですが、その本の中に信じられないような「三千年の愛」が紹介されているのです。

あんまり紹介すると、本を読む楽しさをそいでしまうような気がするので、簡単なスジだけを紹介します。

    イギリスに住む少女ドロシーは偶然、父親の持っていた「エジプトのファラオ−セティ1世の葬祭殿と彼のミイラ」の写真を見てしまう。
    その瞬間、少女は自分がこの場所に住んでいたこと、ミイラとなったセティ1世と自分が関わりを持っていたことを思い出すのです。
    やがて流れ流れて、彼女はエジプトに移り住み、セティ1世が三千年の間、自分を愛し、魂を捜し続けていた事を知る…。

このセティ1世、「あれ?なんか聞いたことがあるぞ〜」と思われた方も多いでしょう。
そう、ハムナプトラに出てきたファラオがセティ1世です。
第19王朝のファラオで、神官のイムホテプに愛人を取られ、オマケに殺されてしまうという役でしたね。


魂は三千年なんてひとっ飛び、愛は時空を越えるのだなぁと、真知さんの文章を読んでいると感じます。
古い旅行ガイドを読むと、神殿を守り続ける彼女のことが紹介されています。
たとえ動機が彼女の誇大妄想だとしても、その思い、因縁、いや宿命を笑うことはできないなぁ。
むしろ、帰る場所を見つけた彼女の強運に頭が下がる思いがする…。

興味を持たれた方は是非、購入して欲しいです。

 ★ 『ある夜、ピラミッドで』 著者:田中真知 発行:旅行人 定価:本体1700円+税

    無断で紹介してるけど、握手したことあるし、笑ってお見逃しを…。
    「三千年の愛」以外にも、エジプトの日常が興味深く、名文で紹介されています。


まぁ、そんなわけで、死んだ人とも愛を通わせることができるのだ!!というお話でした。


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