LORANの日記
DiaryINDEX|past|will
ここ九十九里海岸は、犬吠埼沖で南下する冷たい海流と、本州南岸
を東進する暖かい海流が混じり合います。
それで、湿度が高い梅雨に近づくにつれて、霧がでやすくなります。
今朝は、起きると深い霧でした。
100m先の交通信号機のランプもよく見えません。
大型トレーラーが赤信号に気づいて、急ブレーキをかけました。
浜辺はとても神秘的です。
灰白色の霧で、まったくのモノトーンです。
浜辺と海と空が同じ色に見えます。
波だけが波頭を白く見せながら寄せてきます。
ゴーゴーと海鳴りが、絶え間なく響き渡っています。
毎朝通る道の海岸に「高村千恵子の碑」があります。
昭和9年に実妹がこの付近に住んでいて、そこで8ヶ月間療養して
いたそうです。
浜辺で千鳥と遊んだそうですが、今朝も波打ち際に千鳥の群れが
来ていました。
いまも昔も、大自然の営みは変わらないようです。
しかし、そこにいた人は今は無く、いまいる人もまた去っていきます。
目の前の現実に夢中の人も、そうでない人も、同じ川を流れる人です。
どうせ流れるのなら、流れに身を任せて、楽しんで流れたいものです。
|