LORANの日記
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2004年07月12日(月) 義務教育

昨日の日記の中で国民三大義務の内の1つの義務教育についてふれました。
「子供に教育を受けさせる義務」というのが義務教育の事です。

・すべての国民は、法律の定まる所により、その能力の応じて、等しく教育を
受ける権利を有する。
・すべての国民は、法律の定める所により、その保護する子女に普通教育を受け
させる義務を負う。義務教育は、これを無償とする。
 (日本国憲法:第26条の第1項、第2項)
・国民は、その保護する子女に、9年の普通教育を受けさせる義務を負う。
 (教育基本法:第4条)

この条文にあるように、子どもが教育を受ける権利を保障するものであり、
国民は子どもに対して教育を受けさせる義務を負っています。その費用を
国は負担します。

子どもは義務教育を受ける義務があるのではありません。
子どもは教育を受ける権利を持ち、保護者が義務を負っているのです。


学校教育の制度を作ったのは大久保利通です。イギリスを手本に制度を作りました。

しかし、制度が始まって直ぐ、亡くなる寸前に間違いだったと述懐しています。
それは、教育は自由な立場でなされなければならないと気づいたからです。
国家が学校教育を管理したら、政治の色づけが濃厚になるからです。
古いとされてきた寺子屋式が正しいと言ったのです。

しかし、その後を引き継いだ伊藤博文はその言葉に触れませんでした。

福沢諭吉は、学校教育が始まった翌年、「学校をすべて壊さなければならない。
そして、国民全体の共有の学校にしなければならない。」と言いました。
官学(政府が管理する学校)ではなく、私学(国民が作った学校)でなければ
ならないと説き、自ら慶応義塾大学を創設しました。

しかし、それ以来130年以上にわたり、国家権力が教育を支配してしまいました。

オランダのように、自由な教育が認められる制度を作らなければなりません。



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