名字、名前、PN、HN、あだ名、 合わせて10ほどの名前で自分は呼ばれる。
なかでも本名の下の名前で呼ばれるのが嫌いだ。 仲間でもない奴にそんな風に呼ばれたらまず間違いなく反感を抱く。 単に、身内にそれで呼ばれているので家族に対するコンプレックスの裏返しなんだろうが。 でもそれで呼ばれることがある。 そんなときは認識するための記号だと思ってやり過ごす。 昔は、呼ばれたとたん暴れていたが、さすがに今ではそんなことはしたくない。
どうも、名前と人との切り替えがうまくいかない。 特に自分自身で。 昔、居場所を無くしたような不安に駆られて情緒不安定だった頃がある。 1人になると、何も考えられなくなった頃がある。 今思うと自分の中で自分を切り替えようとしてうまくいかずに、思考がまとまらなかっただけのような気がする。
知り合いも何人か、いくつかの名前を持っている。 そんなとき、知っているだけの名前を混ぜて呼んでしまうときがある。 その名前全てがその子を指すという意識があるのだろう。 よく、怒られる。
自分が他人の名前を呼ぶとき。 ほとんど最初の呼び方から変えない。 変えるときは、大概敬称付けから呼び捨てか、くだけた調子にするだけ。 あだ名で紹介されたときくらいしか、あだ名は滅多に呼ばない。 逆にあだ名で紹介されるとあだ名で呼び続ける。
矛盾している? いや、いくつもある名前、それら1つ1つの呼び方の話だから。
それぞれの名前に、昔は執着していた。 今はどうだろう。 いつのまにかどの名前で呼ばれているのか、意識しなくなっていた。 それでも、考えると息苦しくなる。
まだ、自分の中で1つだけ。押し込めている名前がある。
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