non-fiction.
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halu



2009年01月24日(土)
自分を、殴る。

傷が出来ない。
痕が残らない。
やりすぎなければ誰にもばれない。
だから、
私は自分を殴る。
もちろん痛い。
けど、その痛みと熱は、私を慰める。
リストカットとの重みの対比は比べ物にならなくて、
比べようもないほど等価。
このままでは、
私は何処にも行けない。
社会人になるまで、あと2ヶ月と少し。
何処にもいけないまま。
病院とも距離をとらなくてはならなくて、
強くなるために働かなければならなくて。


私は恋人に見捨てられないのだと、気づいた。
「こんなどうしようもない自分」の、証明が欲しい。
あの人は、
私に最後まで優しかった。
優しくて優しいことばばかりをかけて、
そして居なくなった。
恋人もまた、
あの人のように居なくなるのだろうと、
私はその妄想から逃れられない。

家族になりたいと望んだ。
同じ姓を名乗ることを望んだ。
ほかには何も要らなかった。

「今」が、私にとっての最後。
だから、
もし恋人に見捨てられたら、
私はまたシロクロの世界で、
イロのない世界で。
今度はすべてに目を閉じて。
本当の暗闇のなかで生きていこうと決めた。


痛みは私を慰めて、そして、イロのある世界に繋ぎとめる。
その糸は細く頼りなく、
かけがえのない。

いつか顔にあざが出来るくらい殴らなければ満足出来なくなったら、
私はどうするのだろう?
腕を縛ればいいのだろうか。
腕を切り落とせばいいのだろうか。
顔をなくせばいいのだろうか。



誰かと過ごす時間は自分を劣化させる。
孤独は強い。
けれど、冷たく空白に満ちている。
劣化していくばかりの自分を、
自分自身で、殴りつける。
手首の血管が波打っているのを見ていると疼く。
此処を切り開いたら、
どれだけの血が流れるのだろうか。


死ねるのだろうか。


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