non-fiction.
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halu



2008年12月12日(金)
■兄弟。

私には上と下に、
ひとりずつ男兄弟がいる。
つまり私は、
異性中間子。
中間子は変わった子が多いとか言うけど、
私も多分そういうふうに言われるだろう。
3人兄弟のなかで、
私は明らかに浮いた存在だった。

兄は当たり障りなく、
単調に毎日を繰り返す人だった。
特別に固執するものもなく、
特別に打ち込むものもなく、
大事なものは全て家のなかにあるような人で。
学生時代は、
毎日決まった時間に家を出て、
決まった時間に家に帰ってきた。

私は中学で部活を始めてから、
あまり家にいつかなくなった。
とはいっても、
休日は常に家に居た。
私立だったから友達はみんな家が遠くて、
お小遣いも少なかったから、
外に遊びに行くことはできなかったし、
別に遊びに行くことに興味もなかった。
でも学校は好きだったから、
理由もなく下校時刻ギリギリまで残っていたり。
高校にあがって、
学校が嫌いになってからも、
唯一好きだった部室に入り浸っていた。

弟は上手く立ち回る子だった。
兄弟のなかで、
いちばん要領がいい。
勉強も出来た。
末っ子だからって、
家族みんなに愛されていた。
ときどきかんしゃくを起こして、
そうなるともう、
どうしようもなかった。


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