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もう少し
2004年03月29日(月)
姫の食器の下に敷く、薄いプラスチック製のマットがある。 新しく可愛い絵柄のマットを姫に買ってあげて、 古いマットを私が貰った。
腕を切る時、そのマットの上にティッシュを重ね、 周囲が血で汚れないようにする為に。
そしたらね、
剃刀を引き出しから取り出す間に、 姫がマットの上にちょこんと座っていたりする。 それからにゴロンって仰向けに寝転がって私をじっと見る。 綺麗な綺麗な目でじっと見る。
そんな夜、私は切る事が出来ない。
涙が出てきて切る事が出来ない。
私の小さな守護天使。
もう少しだけ待っていて。 こんな醜い殻、必ず打ち破ってみせるから。
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