本日、ピンクハウスのお洋服を着ている軍団をみかけた。 いつからピンクハウスのお洋服は 高脂血症が疑われるような人ばかりに好まれるようになったのだろう。
私が中学の頃はピンクハウスといえば 体が細くて白雪姫みたいなお姉さんが着用していて 憧れていたものだった。 白いレースにフリルがいっぱいのペチコート。 独自の花柄を中心としたプリントのてれんとしたワンピース。 乙女系の王道といったお洋服やさんである。
今はもうなくなってしまった代官山にあるイタリアンレストランで お食事するピンクハウスのデザイナーの金子さんと奥様のユリさん そして、ご子息と思われる男性を見かけたことがある。 大変上品で絵に描いたような幸せな家族に見えた。 金子さんの作るお洋服のイメージはユリさんで ドイツ系ハーフのユリさんは、年をとってもきれいな人だった。
金子さんだって、本当は自分のイメージにあった人に 自分の服を着てほしいはずだ。 創業当初はこんな客層ではなかったはずだ。
しかし、今の金子さんを支えているのは ピンクハウスの服がはちきれんばかりの肉体を持ち 化粧けのない顔にボウボウ頭の腐女子達。 この服が一番似合わないと思われる人達なのだ。
理想と現実の落差というのは、なんて哀しいのだろう。
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