2004年06月15日(火) |
るかちゃん映画鑑賞会「ピアノ・レッスン」 |
最近の日記のBGMが「ピアノ・レッスン」になっていることに 皆様お気づきでしょうか?
映画館の予告で、このマイケル・ナイマンによる音楽と、 海に沈んでゆくピアノの画像をみてあまりの美しさに 滝にうたれたような気になったものだ。 さっそく原作を購入し、1日で読み終えてしまった。
スコットランドからNZに嫁にきたエイダはバツ1で子持ち。 生まれつき口の利けないエイダの唯一の楽しみはピアノだった。 しかし、迎えにきた夫はピアノを重すぎると浜辺に置き去りにする。 (どうみても生活のために嫁に来たとしか思えない。)
夫の友人で原住民のマオリ族のベインズと夫は、 土地とピアノを交換してしまう。 ベインズはエイダに、ピアノをレッスンしてくれれば返すと言う。 レッスンは一回ごとに黒鍵を一つずつ。 レッスンを重ねるごとに気持ちが傾いていく2人。
エイダの娘が夫に秘密のレッスン(ってなにかしらっ。)を 教えてしまい、怒った夫はエイダにベインズと会うことを禁じる。 彼女はピアノのキイにメッセージを書き、娘にベインズへ届けさせる。 それを知って逆上した夫はエイダの人指し指を切り落としてしまう。 しかし、離れられない二人を知った夫は、二人を島から追い出す。 船出してまもなくエイダはピアノを海に捨てた。 その後三人は、とある町で平和に暮らし始めるが、 エイダは今も時々、海中に捨てられたピアノの夢を見る。
見る前は思い入れたっぷりだったアタシだが 実はこの映画はあまり好きではない。
原作や音楽は今でも好きだが、映画が好きになれない理由はただひとつ。 主役の二人が好きになれないことだ。 エイダ役のホリー・ハンターはこの映画で カンヌ主演女優賞をもらったのだが そんなによい演技だったとは思えない。さえない感じ。 まぁ まだエイダはいいのよ。 アタシが一番だめだったのは、ベインズ役のハーヴェイ・カイテルだ。 マオリ族というのは見たことがないが、多分彼のような肉体の持ち主が 現実的には多いのかもしれない。 しかし、映画なのだから夢を見せてほしかった。
1番盛り上がる、秘密のレッスンの場面での ハーヴェイのおっさん度10000%の肉体をみたときの アタシの萎え方はハンパじゃなかった。 タヌキが憑依したかのようなマンマルお腹や、 浅草ロック座のカーテンのようなデレデレにたるんだ肉体をみて 違う意味でショックをうけてしまい、違う意味で泣きそうになってしまった。
全身にモザイクしるぶぷれ。
ハーヴェイ・カイテルファソのみなさん、本当にごめんなさい。 でも本当に嫌いなの。
|