あまいせいかつ

2004年05月25日(火) 卑陋宴

以前、疎遠だった高校のときのお友達から急に電話があり
アム●ェイの勧誘かしら・・・と脅えながら電話にでると
結婚式に出てほしいという内容でした。
ちょうど結婚式の日に日本にいないこともあり
考えるまでもなく、お断りしたのですが
「旅行なんて行かなくていいじゃんっ」という言葉に
ささやかな殺意がわいたことを、覚えています。

彼女の結婚式は赤坂の有名ホテルで行われるらしく
人集めに苦労していたようでした。
どうやら、高校時代の同級生ほぼ全員に
電話した彼女はア●ウェイに転職した方が良いのではと思うくらいです。

結局、高校時代の同級生で出席者はひとりぽっち。
それは仕方ありません。
高校卒業以来誰とも連絡をとっていなかったのですから。
しかも、高校時代、誰と仲良かったのかあまり思い出せないのはなぜだろう。
なんだか不憫に思えたアタシは祝電をうって旅立ちました。

それから数年たちましたが、彼女からは祝電のお礼も
新しい連絡先のお知らせもきませんでした。
もちろん結婚式に出てあげた子にすらないのです。
なので、彼女がなんいう苗字なのか、どこに住んでいるのか
それどころか彼女が生きているのかすら、今となってはわからなくなってしまいました。

でもそれはそれで彼女らしい生き方なので、良いのかもしれません。
少なくとも、披露宴に出てくれる人がないからといって
祝電打ってくれと懇願しまくる惨めな新郎よりは
100倍潔い生き方なのかもしれません。


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