朝日記(合戦中)
毒舌、ネタバレ注意。義経教注意。

2006年09月05日(火) 美しの水祭り16。

ううう…
しまった寝てしまった。
おかげでホスト部も見逃した…。
ううう……。
うっかりだ。
毎日美しの水祭りしようと思ったのにっっ。
時間の許す限り書いてみる。


「なぜ…っ、
殺したっ!?」

「だったらなぜ…っ、
親父を殺した!?
源氏を殺した!?
正近を殺したっっ!?」



Blue、一ノ谷だったか。
維盛を殺された敦盛と、応じる義経の会話です。
敦盛の言葉は一瞬聞いたとき「えっ!?」ってなる。
え?
今言うのか!?
その言葉を今!?
敦盛、初陣だったっけ?
(しかももしかして敦盛、女の子?)
だからあんな不思議なことを言ったのかもしれません。
そして2人が問う「なぜ」の裏には答えがきっと見えていた。
戦争だから。
合戦だから。
殺し合いだから。
ですよね。
戦の理不尽さをそのまま言葉にしたから
ああなっちゃったのかなって。

敦盛は合戦がわかっていなかったんだよね、きっと。
知盛や維盛、教経たちが戦に出ても
敦盛はそれを聞くだけった。
人が死ぬってこと
大切な人を失うってことに直面して
驚いてあんな風な言い方になってしまったんでしょう。
そんなこと言われたら義経だってきれます。

義経は父親のように兄のように慕い
自分を導いてくれた正近を失ったばかりだった。
そして、父も、一族も皆、戦の中で失った。
平家との戦いの中で。
その仇たる一門ならば、そんなふざけた問いは許されない。
今まで何を見て何を聴いて生きてきたのかと。
そう言った意味もあったと思う。

「なぜ、
源氏を殺した!?」


なんで正近を殺したのかと問うだけなら
一個人の感情に過ぎない。
でもここで「源氏」ということで
戦の空しさを思い知らされる。
そして、義朝や清盛のことまで思い出される。
あれほどまでに激しく天下を競い合った2人。
既にもう次の代で戦う意味を失っているんだよね。
義経と敦盛の気性も大きいけれど。

源氏を殺したという言葉は
言葉としては何かおかしいけれど
芝居の中で、
あらゆる痛みや切なさ、空しさを含んだ一言としては
わかりやすいんだと思う。

そこだって。
思った。
そうだって。
なんで殺したんだって。
よくも源氏をって聴いてて思ったもんな。
そしてもちろん私も敦盛の言葉にはカチンときた。
今更何言ってんだと。
そんなことがわかったら戦なんて起きてない。
そんなこともわからないなら、戦になんか出るなと。

なんで源氏を殺した!?
親父を殺した!?
親父の郎党を殺した!?
一族を殺した!?
俺は独りになった!?
名を伏せて育てられた!?
もうね、いろんなことがぱーっと走馬燈のように
脳裏を巡ったんじゃないかと思う。
ふざけるなと。
今更ふざけたことを言うなと。

なんで源氏を殺したんだって
胸に抱えた激しさを見せる義経が好きです。
義経にとってはこれがすべてだったと思うから。
義経は「源氏の再興」なんて大義名分があったとしたって
よく意味なんてわかってなかったんじゃないかと思う。
自分を抱いてくれる母を
厳しく諫めてくれる父を
大切なものを、己の居場所を奪った平家が憎かったんだろうな。
取り戻したいと
取り戻せると信じて戦ったんじゃないかな。
だから頼朝に従順だし。
頼朝が大好きだし。
本当に、信じていたんだと思う。
天下とかじゃなくて、願ったことは
ほんの小さな幸せだよ。
自分の周りの人間たちの幸せ(笑顔)。

でも頼朝は違う。
義朝の想いを。
言葉を。
直接胸に受けて育った。
正清に、義朝に、想いを託された頼朝は
天下を望まないわけにはいかない。
あんな父の姿を見ているからこそ
天下を勝ち取ることこそ何よりの父の供養だと。
美しの水における頼朝と義経の対立は悲劇的だよな。
頼朝は正清の想いを
義経は正近の想いを
背負って戦っているから。
よく考えると2人の対立は回避できたような気もするけど
後付けの設定もきっとあったりするから難しい。

話戻します。
敦盛と義経のシーンは
なんだか不思議な言葉のやりとりだけど
背負った気持ちはわかる気がするから
わりと好きな場面です。
敦盛はもうちょっといろんな意味で
活躍させてあげてもよかったかなって思う。
太刀を振らないのはやっぱ女の子だからかな?
性格はわりと毒舌で好きなんですけどね。
蛍光黄色は眩しい。

義経は、合戦中に拾った笛を敦盛に返してあげます。
義経はやっぱり優しい(甘い)。
敦盛は想いを込めて笛を奏でる。
うち寄せる波。
源平の区別なく横たわる死体の中。
維盛に寄り添って奏でられる敦盛の鎮魂歌。
戦争の悲惨さや空しさ、人の世の無常。
目を閉じると浮かんでくる。
合戦後の戦場の何とも言えない無常観が
切なく痛々しい。

笛の音に紛れて兼実が背後から近寄り
敦盛の背に短刀を突き立てる。

「やっと聴けたよ、敦盛。
三種の神器はちゃんと返せ」


低い囁きと共に
敦盛の手から笛が転がり落ち
横たわる維盛に折り重なるように敦盛も倒れていく。

ここの兼実の暗黒さもすごいです。
未来(Red)を暗示させます。
そして、敵でありながら
直前にあれだけの感情をぶつけ合いながらも
敦盛を見逃した(笛まで返した)義経との比較で
兼実の闇が浮き彫りになる。


ね…眠い…。
てゆーか寝惚けながら書いた。
そろそろ頼朝も書きたいな。
頼朝と義経を。

そんでもってムウ様効果で敦盛@遙か3の
好感度が上がっています。
…ってことはやっぱり似てると認識してるのかな。


「美しの水まであと4日」


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