朝日記(合戦中)
毒舌、ネタバレ注意。義経教注意。

2002年06月01日(土) 美しの水 Red

いや〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!
義経が!!義経が〜〜〜〜!!
うわ〜〜〜〜〜っっっっっ!!!
死んじゃヤダ〜〜〜〜〜!!!(手遅れ)
どうして私はあそこにいなかったの!!!
盾になって死ぬことが出来なかったの!!!

でもアレは、泰衡のために、頼朝のために、
自ら命を絶ったのでしょう。

「後の世も また後の世も めぐり逢え
             染む紫の 雲の上まで」
(何度生まれてもめぐり逢う。紫の雲たなびく天上までも。)

可愛いねえvvラブラブ主従だねえvv
立ち往生を遂げた弁慶の背に
「お前を愛していた!」と告げ、
腰に抱きついて泣いた義経にはどうしようと思いましたが。
静の立場はよ?
そういう話だったんですか!?(笑)
だったら頼朝希望vv(黙っとけ)
ちなみに弁慶の返し。

「六道の 路のちまたに 待てよ君
            遅れ先立つ 習いありとも」
(地獄路でお会いしましょう。どちらが先になるのだとしても)

本当に本人たちが詠んだのかは疑わしいですが(言うな)
後世の人々に、彼らがどれほど愛されていたのかは
わかるような気がします。

てゆうか、てゆうか〜〜〜!
誰が一番痛かったって頼朝よv頼朝〜〜〜〜vv
めちゃ惚れvvvてかもともと惚れまくりだけどvv
さ〜ら〜に〜頼朝ラ〜ブvvvvv
本音を隠した、頭の切れる権力者vv
ホントは優しい人なのに!!!
泰衡が「お前にだけは義経を殺させない!お前にだけは!」
って泣きそうになりながら頼朝に怒鳴ったとき。
頼朝は震える手で、持っていた書物を破った。
「義経を殺せるのは私だけだ!」って。
頼朝がとてつもなくいとおしく思えた。
泰衡はいい。
感情のまま、思ったままに行動できたのだから。
泰衡だけじゃない。
あそこに出てきたほとんどの登場人物は
気持ちをそのまま表現し、他者に伝えていた。
怒れば大声で叫び、哀しければ涙を。
でも頼朝はどうだった?
義朝の夢を叶えるため、力をその手に得るため。
あんなに無邪気だった子供が。
どれだけ心を殺したか。
そしてそれを誰からも隠したか。
20年間の読経生活の中で、頼朝が何も感じなかったとでも?
唯一弱音を吐く頼朝が、政子に言ってもらった言葉。
「お疲れ様」
「そう言って欲しかった」
泣いたのだと思う。
政子を選んで良かったね。
頼朝が一番頑張ったと思う。
一番って変だけど。
比べるのも変だけど。

自分の中の一線を超えたとき。
価値観の何もかもが崩壊したのだと思う。
どこまでやったらいけないのか。
どこまでなら良いのか。
本能のアラームを壊してしか生きられなかったから。
清盛と、頼朝に。
ありがとう、お疲れ様を言いたい。
ゆっくり、おやすみなさいを言いたい。
泰衡に、後白河に、誤解をしたままのみんなに
清盛は、頼朝は本当は優しいんだよと、
誤解しないでと言いたい。

このお話は史実とは大きく違った(性別とか!)
私の考えるそれぞれの人物像ともかなり違った。
でも生き生きしていた。勢いに呑まれた。
すばらしかった。泣きまくった。
一人一人に本当は言いたいことがたくさんあるよ。
もう再演はしないと言っていた。
ビデオ絶対欲しいなぁって。
でも…全何巻になるんだろう…(怖)

「とりあえずこの勢いで『さざなみ軍記』全部読んで下さい」


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