長い長い螺旋階段を何時までも何処までも上り続ける
一瞬の眩暈が光を拡散させて、現実を拡散させて、其れから?

私は、ただ綴るだけ。
音符の無い五線譜は、之から奏でられるかも知れない旋律か、薄れた記憶の律動か。








2005年06月26日(日)

 この人ストーカーと化すんじゃないかと本気で思ってしまう先輩がいる。携帯の電源を入れた途端に鳴り出すメールの着信音ほど私を鬱々とさせるものは無い。本当に、こういう時期に辞めてほしい。厭なことって重なるものだ。憂鬱。

 別段、何、というわけではないのだけれど、その、何か、が怖くて恐ろしくて、泣きたくなる。一週間、まだたったの一週間。無期限の中での最初の七日間が、長いのか短いのか私は計りかねている。でも、もう一週間、ではなく、まだ一週間。先が痛いのは私だけじゃないだろうけれど、明らかに質が違う。私は今までに無いくらい本気で、落ち込んでいる。
 今日は独語検定試験で、隣街まで行って、其れが家から逃げるという行為と如何違うのか私は考える。観光客で賑わう港町を横目に、私はただ街並みを通り過ぎただけだろうか。運河沿いを歩くことも無くて、試験会場までに道程を往復しただけだろうか。つまり、実際の行動ではなくて、記憶とか、思考とかが。
 身体は、表面上普通に滞り無く恙無く、日々を過ごす。普通じゃないのは精神面だけだろうか。置いていかれる。付いていけない。でも、其れに伴って私は全身に激痛を覚えるのだ。
 嗚呼、もう。弱さなんて、何処かに捨ててしまいたいのに。










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片翼 [MAIL] [CLAP!]

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