長い長い螺旋階段を何時までも何処までも上り続ける
一瞬の眩暈が光を拡散させて、現実を拡散させて、其れから?

私は、ただ綴るだけ。
音符の無い五線譜は、之から奏でられるかも知れない旋律か、薄れた記憶の律動か。








2005年01月02日(日)


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只今、無期限で此処を除く全ての発信を一時停止しております。
詳しくは此方
復活日未定。御迷惑お掛けしています。御免なさい。
理由問うこと勿かれ。多分徐々に元通りになると思われます。
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 引き篭もりと言ったところで、現実にそんなこと出来る筈も無くて。というのも、実際引き篭もったら其の時点で多分殺されますから。親に。誇張ではなく、本当に。少なくとも再起不能になります。私は怠惰ですが、自殺志願者ではありません。断じて。直接恐怖の対象に態々逆らって何になりますか。多分、何にもなりません。何も生じません。唯、失われるだけ。
 外出。家から徒歩五分の郵便局と、郵便局から徒歩二十分程の某菓子屋さん。家の中に居るよりは、遥かに良い。自室と雖も、其処で私に与えられるものは権利よりも義務の方が多い。或いは、禁止と言うべきか。私の中には、あらゆる禁止が絡み合っている。兎に角居心地の悪い場所で"引き篭もる"くらいなら、たとえどれ程寒くとも外を徘徊していた方が良い。往復しても一時間は掛からない、高々半刻の散歩道であっても。通い慣れた道であっても。私にとっての心理的な引き篭もりとは、つまりそういうこと。他者は、拒絶するだろうけれど。世界を拒絶することは、多分出来ない。詩人の言葉を借りるならば"たった一人制"。
 私は、自分が如何に恵まれているかということを痛感すると共に、自分がどれ程幸せではいられないかということも感じるだろう。無いものねだり、では無い。之は、ずっと変わらない、死ぬまで。此の世の中に本当に幸せな人間なんて、きっと居ない。

 一週間後には一生に一度の詰まらないイニシエーションがあって、多分顔を会わせたくもない旧友と挨拶を交わすのだろう。そうして其の次の日からは講義が始まるのだろう。待っているものは、レポートと、試験と。

 部屋の外から聞こえてくる愉快そうな笑声が、恨めしい。










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