長い長い螺旋階段を何時までも何処までも上り続ける
一瞬の眩暈が光を拡散させて、現実を拡散させて、其れから?

私は、ただ綴るだけ。
音符の無い五線譜は、之から奏でられるかも知れない旋律か、薄れた記憶の律動か。








2004年08月06日(金) 夏休み其の弐

 新着メェルの中に教授の名前を見つけたときの驚愕度って凄まじい。私何か悪いことしたかしら!?……と、まず焦ってみる。実際は全然そんな事無いって解ってはいるのだけれど、取り敢えず疑って焦ってみる。……いや、単に課題に対する返信だったのだけれど、だから、とても焦ったのよ。

 図書館の書庫は寒い。
 外の気温は30℃超。図書館内は冷房が効いているので過ごし易い。が、書庫は別。冷房がんがん、プラス除湿。……寒い。仕事終えて17時頃館外に出ると、もう死にそう。じめじめ、暑過ぎ。
 開架書架も書庫も、図書資料は埃だらけ。其れに常触れているので手は荒れ放題。休憩時間の度に石鹸でごしごし洗うので矢張り手は荒れ放題。然し、もっと酷いものを発見した。書誌。それから参考図書(要するに事典辞書の類だけれど)。更に新聞の縮刷版。……あれ、黴じゃないかな。白い黴。絶対そうだと思う。
 黴と言えば貴重書。恐ろしく古い本が立ち並ぶ。あれは、江戸時代とか、そういう時代の本。活字本じゃないのよね。。触ったら崩れてしまいそうな古書。実際は勿論それほど脆くは無いにせよ、一応「貴重書」だから、扱いは丁寧に。恐る恐る、様々な作業を続ける。


 私の迷いは一つだったと思う。ゼミのメンバと中々気が合わなかったのは、心持ちが違ったからだろうけれど。更に言えば最初のゼミコンに私一人参加しなかった所為だろうけれど。結局は性格が合わなかった所為なのかも知れないけれど。つまり、私は別段ゼミのメンバと仲良くするつもりは無かった。だから、擦れ違い様に挨拶を交わす程度だっただけのこと。
 困った時にだけ話しかけてくる相手には、慣れている。ずっとそうだったし、要するに小学も中学も高校でさえも、というか大学でも、普段は挨拶だけの雑談歓談すらしない相手に限って、困った時だけ声を掛けてくる。鬱陶しい人種。最近はメェルと言う便利なものもある御蔭で、時間も場所もお構い無しに「声を掛けて」くる。
 其処で私は迷い、悩む。唯一つのことに関して。嘘を吐くつもりは皆無。しかし自分の考えを其の侭解りやすく伝えるか、否か。曖昧な表現を使いつつ真実を逸らすことは、案外容易だから。
 私は困惑する。まず相手を想定する。相手と其の交友関係まで想定する。つまり、私の言葉が何処まで影響を及ぼすのか、私は思案する。
 愚かしいかな、って思うのだけれど。浅ましいのは、嫌い。後悔もしたくない。だから、想定出来得るものは全て考える。予想、予測、想像、言い方は何でも良い。兎に角、考える。

 考えたところで結果は決まっている。迷い一つに対し、結論も一つ。常に、其れは変わらない。
 一瞬の間に思考は色々なことを廻り考えている、唯其れだけの事。










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