|
|
■■■
■■
■ 凛のこと
人の為に何か良いことするなら きっとかえってくるからと 言われ続けてきた 特別道を外れた訳じゃない 必要以上の非難の言葉を 跳ね返すべく そして多分間違いなく 貴女に好かれたくて 本来の自分の心を押し殺して ここまできた 優等生を容易く放棄して バランスをとってそれでも真面目に 屈することなく歩いてきたんだ だけどもう頑張ったって貴女においつけない 変ろうと思って少しずつ できることから始めたけど それ以上の言葉を聞きたくなくて 品行方正って言葉に だけどどう頑張ったって あなたに追いつけない 支配し続けていたくて 極端さが見える どんなに変ろうとしたって あなたが評価を変えなければ 何もしないのとそう違いはない 想いに沿えなくて あなたの理想どうりにならなくて あなたの娘にはなれなくて あなたの理想の娘にはなれなくて
“ つかれた ”
重なり合った言葉を反芻しながら
こころの澱を吐き出すかのような 重みを持った言葉のまえで 無様に言葉を返すのではなく それに黙って寄り添える 寛容さを持てるようになれたらいいのに
瞬きをゆっくりくりかえしながら 緩やかな沈黙を投げかけ そういう優しさもあると知ったときから そうなれるようにと願いつつも なれない自分がもどかしい
いつになればその言葉に そのようにそつて歩くことができるのだろう いつかはそのような空気を 自然に纏えるようになれたらいいのに
2004年03月27日(土)
|
|
|