先生妄想日記

メール 写日記 ワタシ





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2007年03月26日(月)    社会人

残業をしていたら、数年前に卒業していった生徒くんたちが遊びに来た。
時々メールをくれるものの、会うのは2年振りくらいかな。
そのときはまだ大学生だった彼ら。
おー、スーツじゃねーか!
凛々しいなぁ。見違えちゃった。

「先生、どうも、ご無沙汰してます。お元気そうっすね!」

なんだぁ、挨拶までちゃんとしてる!
やーだ、2年前まで、入ってくるなり「あっれー先生、まーだこんなトコいるのかよ!」なんつってたのに。
偉いぞー。

「あ、これ、たいしたモンじゃないっすけど」
「わーこれ大好き!美味しそう!ありがとう。時間あるならお茶飲んでいきな。みんなで頂こ」
「ありがとうございます。でも、先生、仕事良いんすか?なんならまた改めて来ますけど」

わー生徒に気ぃ遣われるようになっちゃったよ。
まぁ生徒じゃないけど。

「良いよ良いよ。社会人だし、また来るっつっても、大変でしょう」
「まぁ、そうっすね。一人なら別にいつでも来れるんすけど、皆で来ようと思うと、なかなか」
「そうだよね。今日は皆で。どうしたの?」
「いや、実は」
「あら、なんか改まった話?」
「いやいや、改まったっていうか……、うーん」
「なになに」
「いや、まだ社会人なりたてなんですけど、実は、あの、俺、父親になっちゃって…。相手は前から言ってた彼女なんですけど」


ま じ  で    !!

「ちゃんと式とかはしないんすけど、とりあえず籍は入れたんで。報告というか」
「うわー、すごい、おめでとう!」
「いや、おめでとうなのか…」

いやいやいや、おおめでとうでしょう。
うわーうわーすごい!
生徒がおとうさん!おとうさん!!
マンコ見れたら死んでもいいとかポケモン全種類言えるぜとか叫んでたあの子がおとうさん!
ひえー。

まだ俺もアイツも若いし、不安もあるんすけど、なんて言いながらも、ホントだよ、デキちゃったとか恥ずいヤツめ、などと皆に茶化されながらも、彼は本当に幸せそうで、ちょっと泣きそうになってしまいました。


本当に。
こんなおめでたい報告をしてもらえるなんて、学校で働いててよかったなぁ。
まぁ、不安があるのも本当であろうけども、幸せなのも本当でしょう。
どうか、学生時代の君たちのような、明るい家庭を築いてね。
報告、ありがとう!



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